4月家計調査統計|消費支出14カ月連続減、被服プラスで食料マイナス
総務省統計局から、4月の2人以上世帯の家計調査速報が発表された。
2人以上の世帯の消費支出は29万5929円。前年同月比は実質▲1.4%で14カ月連続減少。名目は▲0.9%。前月比(季節調整値)は0.5%の増加だった。
*「名目」とはそのままの値で、「実質」とは物価変動の影響を除いた値のことである。
住居等を除く消費支出で見ると、1世帯当たり25万5340円。前年同月比で実質▲1.3%、名目▲0.8%。前月比(季節調整値)は+3.5%。
※「住居等を除く」とは、「住宅」のほかに「自動車等購入」「贈与金」「仕送り金」を除いている。また実質化には消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)を用いた。
消費支出の内訳は下記表のとおり。
(総務省統計局・家計調査資料に基づき商人舎にて作成:以下同じ)
増加項目は、住居、光熱・水道、家具・家事用品が前月のマイナスからプラスに転じた。被服および履物と教養娯楽は2カ月連続の増加で好調が続く。一方、減少したのは、食料、保健医療、交通・通信、教育の4項目。食料費に関しては、9カ月連続で減少が続いている。
次に、4月の消費支出の実質増減率に寄与した、主な中分類項目及び品目を見てみよう。
4月は、消費支出29万5929円のうち、食料の支出額は7万0979円。エンゲル係数は23.9%。ちなみに3月は支出額7万2728円で24.41%、2月は6万5595円で25.16%だった。
二人以上の勤労者世帯の実収入を見ると、1世帯当たり47万2047円。前年同月比は実質▲2.2%で2カ月連続の減少だった。消費支出は32万9949円で実質▲2.9%、2カ月ぶりの実質減少。収入が減り、消費も減少。新年度だというのに寂しいスタートとなった。
>第1表 主要家計指標-二人以上の世帯
>第2表 1世帯当たり1か月間の収入と支出 -二人以上の世帯
*出典 家計調査結果(総務省統計局)
*上記の総務省の表は商人舎magazineのDATABASEにも掲載中。
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