イオンnews｜グローバルSCMとサッポロが貨物船利用の共同運航開始

イオングローバルSCM(株)（千葉市美浜区、山口緑社長）とサッポログループの物流を担うサッポログループ物流(株)（東京都渋谷区、松崎栄治）は、7月24日(月)から、中部と九州の間において国内初となるRORO船（貨物船）を利用した共同運航を開始する。

これは新しい取り組みだ。

共同運航はRORO船の往復便を相互に有効活用して、環境負荷低減に取り組むのが狙い。具体的には、イオン側が福岡県内のトップバリュ生産工場から大分港、清水港の海上ルートを使用して、西関東RDC・北関東RDCへ商品を納品する。RDCとはリージョナル・ディストリビューション(地域配送)センター。
一方、サッポロ側は、静岡県内のサッポロ委託先工場より清水港、大分港の海上ルートを使用して、佐賀県内の物流センターへ商品を納品する。

効果は4つある。
（１）トラックによる陸上輸送と比較して大量輸送が可能なRORO船によるコストの削減（イオン約15％、サッポロ約6％の削減）
（２）トラック輸送に比べてCO₂排出、約50％削減
（３）震災、災害対応時の陸上輸送（トラック・鉄道）に代わる輸送手段の確保
（４）長時間運転の解消によるドライバーの労務管理の改善

両社は、 2015年11月から長野と墨田の間の鉄道輸送の共同化（日曜臨時列車）始めているが、今回はその第２弾の取り組みとなる。

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