1月百貨店売上速報|4社とも増収/海外顧客減少も季節催事などで好調
主要百貨店4社が1月の売上高速報を発表した。既存店売上高は三越伊勢丹百貨店は前年比102.1%、大丸松坂屋百貨店は101.7%、阪急阪神百貨店は104.2%、高島屋は107.0%だった。

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)の国内百貨店売上げ合計は前年同月比で102.1%。伊勢丹新宿本店の店頭売上げは101.8%、三越日本橋本店は113.2%、三越銀座店は99.2%、伊勢丹立川店は98.5%、伊勢丹浦和店は101.8%。首都圏5店で既存店103.3%となった。
国内顧客は、引き続き識別顧客が好調で2桁で伸長。全国各店で実施中のショコラ催事や伊勢丹新宿本店におけるリモデルオープン、独自性イベントなど「個客業」における「集客施策」と、人・デジタルの力による「利用拡大(客単価向上)」の両輪が、持続的な成長に繋がっている。
海外顧客の売上高トレンドは、春節休暇の月ズレ与件を抱えながら12月の水準を継続。中国本土・香港を除く国・地域合計では前年を上回って推移。海外顧客向けアプリ「MITSUKOSHI ISETAN JAPAN」による識別化、海外外商による人の繋がりも順調に拡大し、中長期での安定化に向けた基盤構築が進んでいる。

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、好本達也社長)は、大丸松坂屋百貨店合計が既存店前年同月比101.7%。博多大丸、高知大丸を含む百貨店事業全体でも100.7%だった。
1月度の売上高は、訪日外国人売上が前年実績を大きく下回ったものの、初売りが好調なスタートだったほか、外商売上が引き続き好調を持続したことなどから、大丸松坂屋百貨店合計では前年を上回った。
店舗別では、15店舗中10店舗が前年を上回った。大丸梅田店は、上層フロアの改装に伴う売場閉鎖影響などにより、対前年2桁減となった。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は、客単価が対前年5.0%増と前年実績を上回ったものの、客数が20.6%減と前年実績を大きく下回ったことなどから、対前年16.6%減となった。

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)の売上高は前年同月比104.2%、阪急本店が100.8%、阪神梅田本店が136.2%だった。
阪急本店6階の閉鎖など全館の大型改装に伴う売場縮小のマイナス影響や、免税売上高の減少が継続する中、国内客売上高および店舗売上高ともに1月として過去最高を更新した。免税売上高は前年を下回る水準だったが、国内客の売上高が前年を上回り好調。
阪神梅田本店は、前年の改装による好調が継続し、ファッション・ライフスタイルカテゴリーは前年売上高に対して約3割増、食品も約1割増といずれも高伸した。また、前年は改装中のため実施できなかった大型催事も大きな嵩上げとなり、全体として前年売上高に対して約4割増と高い伸びを示した。

(株)高島屋(大阪府大阪市、村田善郎社長)の既存店売上高は、高島屋単体の10店舗で前年同月比107.0%、国内百貨店子会社3社を加えても107.4%だった。
1月度の店舗別売上高は、玉川店116.0%、日本橋店115.8%、大宮店112.7%、横浜店108.5%、大阪店108.2%、泉北店・柏店102.4%、新宿店102.0%、京都店101.6%、EC店116.3%と9店舗で前年実績を上回った。
紳士服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、子供情報ホビー、スポーツ、食料品、食堂、サービスが前年実績をを上回った。
