コンビニnews|12月既存店7ー11が4.7%・ファミマ4.2%・ローソン3.9%増収

大手コンビニチェーン3社の2022年12月度成績が出揃った。月間を通して人流の回復がみられたことから既存店売上高前年比はセブン-イレブンが104.7%、ファミリーマートが104.2%、ローソンが103.9%と好調に推移した。

セブンーイレブンは、複数の大型イベントに対応した売場づくりや販売促進策により、客単価は105.8%と前年をクリアした。客数は、日本海側を中心とした大雪の影響による来店機会の減少などから99.0%と前年を下回った。全店売上高は105.3%。12月24日(土)のクリスマス・イブの既存店の平均日販は90万円となり、2000年度以降の同日比較で最高の金額を記録した。

クリスマスメニューの定番である「炭火ローストチキンレッグ」や「ななチキ」の販売が、クリスマス・イブを中心に大きく伸長。また、世界的なスポーツ大会を自宅で観戦する際のおつまみ需要としても利用されるなど、カウンター商品の販売が高かった。チルド弁当も年末の弁当需要に対応した「ご当地弁当フェア」の弁当販売が好調で、カテゴリー全体の販売を押し上げた。セブンプレミアム(主菜)はクリスマスでの利用を中心に、「セブンプレミアム ゴールド 金のハンバーグ」や「セブンプレミアム ゴールド 金のビーフシチュー」といった、上質な商品の販売が好調。テレビ番組で商品紹介された後押しもあった。

ファミリーマートはクリスマスや年末年始のイベント需要に備え、チキンや人気紅白歌手を起用したキャンペーンを積極的に宣伝・広告したことが大きく奏功し、既存店客数101.4%、客単価102.8%と好調な結果になった。既存店日商は、2019年度対比で10月から3カ月連続で上回っている。全店売上高も103.2%と堅調だった。

商品では、おむすびがファミペイアプリをスキャンして、高付加価値商品「SPAM®むすび」シリーズの商品を購入すると50円引きクーポンがもらえるキャンペーンを実施。新商品の「コクうまチーズ」とともに、カテゴリー全体の売上げを大きくけん引した。カウンターファストフード(FF)ではクリスマスシーズンにあわせて、テレビCMなどで「日本で2番目に人気のチキン」として訴求したチキンの新商品やセット商品の販売が好調で、売上げは前年を大きく上回った。セール施策や気温の効果もあって、中華まんも好調に推移して日販の押し上げに貢献した。 節電対応では、新たに飲料用冷蔵庫の照明消灯や一時冷却停止実験を開始し、電気代高騰への対策を進めている。

ローソンの国内ローソン事業(ローソンおよびナチュラルローソン)は、既存店客数が前年比98.9%、平均客単価が前年比105.1%。2022年12月末日現在のローソングループ国内総店舗数1万4624店のうち、ナチュラルローソンは131店、ローソンストア100は664店という構成だ。これら全店の売上高は105.2%。

米飯は、「具!おにぎり」シリーズのおにぎり各種や、定番商品のリニューアルを行った長鮮度チルド弁当の販売が好調だった。カウンターFFは、からあげクンの新商品や、中華まんの販売が好調に推移した。店内調理サービス「まちかど厨房」は、定番の丼タイプの弁当に加え、セパレートタイプの弁当が伸長した。デリカは、グラタンや専門店監修のラザニアが売上げを牽引した。また導入を拡大している「無印良品」の焼菓子、化粧品の販売が引き続き好調だった。

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