大塚家具news|アブラヤシ廃材活用の環境配慮型家具の受注販売開始

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(株)大塚家具(東京都江東区、村澤圧司社長)は、パナソニック(株)が業界で初めて開発したアブラヤシの廃材を活用した再生ボード化技術「PALM LOOP(パームループ)TM」を初めて使用した家具の受注販売を4月から開始する。

パーム油の原料となるアブラヤシは、収穫期を終えるとその多くが農園内に放置される。腐敗・分解が進む過程でメタンガスを含む温室効果ガスを排出することが問題視されている。メタンガスはCO2の約25倍の温室果がある。そのため、アブラヤシ廃材の活用は温室効果ガス削減の有効な解決策となる。世界的に⽊材資源の減少が深刻化している現在、未利用資源であるアブラヤシ廃材由来の再生ボードは従来の⽊質ボードの代替品として⾼い利用価値を有している。

アブラヤシ廃材は水分が多く腐りやすいという特性から、これまで活用が困難だとされていた。パナソニックは2021年11月15日発表の通り、洗浄⼯程で不純物を除去し、抽出した⻑繊維を圧縮成形する独⾃の中間材を用いた再生ボード化技術を開発し、品質の安定したボードへの再生に成功した。中間材化することで輸送性・保管性も向上するため、遠隔地のボード⼯場でも従来の⽊質ボード原料と同じように使用することが可能だ。また、原料の海上輸送の効率化による温室効果ガス削減にも貢献する。

そして、パナソニックをはじめ、一般社団法人「アジア家具フォーラム」とその会員企業14社が協働し、初めて「PALM LOOP」を製品に使用し、販売することとなった。


「PALM LOOP TMボード」(92cm×183cm×0.25cm)1枚当たり、500mlペットボトル5600本と同じ体積のCO2削減に相当する。「PALM LOOP TMボード」を芯材として4.5枚使用するダイニング5点セットで500mlペットボトル2万5200本と同じ体積のCO2削減に相当する。

大塚家具では、4月から基幹店である有明本社ショールームを⽪切りに、主要8店舗(新宿ショールーム、横浜みなとみらいショールーム、南船橋店、名古屋栄ショールーム、大阪南港ショールーム、神⼾ショールーム、 福岡ショールーム)でソファ、ダイニングセット、ベッドフレーム、デスク、シェルフなどの受注販売を順次開始する。

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