イケアnews|LGBT+インクルージョンギャップ解消に向けた取り組み実施
イケア・ジャパン(株)(千葉県船橋市、ペトラ・ファーレ社長兼Chief Sustainability Officer)は、親会社であるIngkaグループ(Ingka Holding B.V. とその関連会社)とともに、5月17日(水)の「IDAHOTB(国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日)」に寄せて、職場やより広範なコミュニティにおけるインクルージョンギャップをなくすための行動を呼びかける #facethegapキャンペーンを開始する。
イケアでは、あらゆる性的指向や性自認をもつ人々が、どこにいても「わが家」にいるときと同じように心地よく、くつろげる世界を築くことを目指している。しかし、2022年にIngkaグループで世界中のコワーカーを対象に初めて実施した「インクルージョンに関する 調査」では、38%の LGBT+のコワーカーが自分らしさを出すことにためらいを感じていることがわかった。LGBT+コミュニティ、中でも若い世代の中には、受け入れられていない、過小評価されていると感じている人があまりにも多くいる。彼らが感じているこれらのギャップを「インクルージョンギャップ」と呼ぶ。
イケア・ジャパンでは、この「インクルージョンギャップ」を解決するため、以下の6項目に取り組んでいる。
•多様性を反映したルームセットを展開
イケア店舗には、家での暮らしを体感できるルームセットがあり、イケアストアでは約50、都心型店舗では6つのルームセットを展開している。すべてのルームセットには、年齢、ジェンダー、家族構成、居住地、職業、年収、暮らしのスタイル、趣味などペルソナを設定している。イケアは、より多くの人々に、より快適な暮らしを提案するため、ペルソナの多様化に取り組んでいる。
•東京モード学園の学生が「ジェンダーレス」をテーマにした部屋をデザイン
2022年9月から12月にかけて、イケア・ジャパンのインテリアデザインチームが東京モード学園の学生に講義を行い、家での暮らしのトレンド、サステナビリティ、収納問題などについてディスカッションを重ねた。東京モード学園の学生がいくつかのグループに分かれて部屋の提案をし、最優秀賞を受賞した部屋は今年3月からIKEA港北で展示されている。部屋のテーマは「ジェンダーレス」。社会の多様性を反映し、男性らしさ、女性らしさという境界線を取り払い、中性的な印象を表現している。
•オールジェンダー対象の顧客向けトイレ、ベビーケアルーム、従業員ロッカールームを設置
イケア・ジャパンでは、一部店舗においてオールジェンダーを対象にした顧客向けトイレやベビーケアルーム、従業員ロッカールームなどを導入しており、今後国内のイケアストアに拡大する予定だ。
IKEA港北では、男女別トイレに加えて、性別を問わず使用可能な顧客向けトイレが2022年に導入された。IKEA港北とIKEA新三郷には、2022年から性別を問わず使用可能なベビーケアルームを用意している。プライバシーに配慮したレイアウトとなっており、女性専用の個室もある。
IKEA Tokyo-Bayでは2022年から従業員向けのロッカールームの入り口を1つにし、着替え用の部屋を男性用、女性用、個室の3種類設置している。
•レインボーバッグの売上金をLGBT+を支援するNGO団体に寄付
多様性を表すレインボーカラーで彩られたSTORSTOMMA(ストールストッマ)レインボーバッグの一部売上げをLGBT+を支援する非営利団体に寄付する。
•Progress Pride Flagをイケア店舗で掲揚
プログレス・プライド・フラッグは、2018年にアーティストのダニエル・クエーサー氏がデザインしたもの。インクルージョンについて、よりわかりやすくするために、この旗ではあらゆる人種のLGBT+コミュニティをブラックとブラウンのストライプで、またトランスジェンダーのプライドをピンク、ライトブルー、ホワイトで表現している。
この旗はLGBT+コミュニティ内のさまざまなアイデンティティを受け入れる必要性を象徴しており、イケアはその支持表明としてイケア店舗で 5月17日(水)~5月31日(水)の期間掲揚する。
•各地レインボープライドに参加・出展
イケアは、性的指向やジェンダーアイデンティティに関係なく、誰もが公平な扱いを受け、平等な機会を得る権利があると考えている。その信念を示すために、イケア・ ジャパンは日本各地のプライドに参加・出展している。