良品計画news|ポリエステル繊維製品のリサイクルプロジェクトを開始

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(株)良品計画(東京都豊島区、堂前宣夫社長)は、帝人フロンティア(株)(大阪市北区、平田恭成社長)と資源循環型・持続可能な社会の実現を目的とした合意書を締結した。回収したポリエステル繊維製品を資源として循環させていくシステムの構築に向けたプロジェクトを開始する。

この取り組みは、無印良品の商品開発力とリユース事業を基盤とした衣料品回収の知見に加え、帝人フロンティアが長年培ってきたポリエステルのリサイクル技術を活用し、両者協業でのポリエステル繊維製品回収からケミカルリサイクルによる資源循環をすすめることで、繊維製品をゴミにせず、資源として再利用するシステムの構築を目指す。

良品計画は 2015年から店頭で回収した衣料品を染め直しなどの手を加えて再販売するリユース事業「ReMUJI(リムジ)」を展開している。

良品計画は店頭で使用済み繊維製品を回収し、引き続きリユースの取り組みを拡大していきながら、リユースできないポリエステル製品を分別する。また、すべての素材を単一化してリサイクル時の分解・分離工程をなくす “易リサイクル商品設計” をコンセプトとした商品群の開発を24年秋冬シーズンから拡大する。

帝人フロンティアは、リユースできないポリエステル繊維製品や製造時のプレコンシューマ繊維を、独自のケミカルリサイクルを活用してリサイクルポリエステル原料と再資源化する。

これらの取り組みにより、使うだけでなく、使い終わった後のことを考えた“易リサイクル商品設計” の推進や、リサイクル技術開発による資源環境が可能な素材の拡大など、両社の知見・ノウハウを活かすことで繊維から繊維への水平リサイクルに向けてのさまざまなアクションを高いレベルで実現させることを目指す。

今後は、回収した繊維製品からリサイクルされたポリエステル原料を用いて、新たな商品開発を検討する。それらにも自然循環しやすい “易リサイクル商品設計” を取り入れることで、サーキュラーエコノミーシステムを構築していく。

また、パートナー企業や国内外の企業、地方自治体などとコンソーシアムを立ち上げて、実証実験などを行っていくことで、資源循環型・持続可能な社会の実現に向けて尽力する。

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