カインズnews|京都府亀岡市と「包括連携協定」/亀岡店を起点に活動推進
(株)カインズ(埼玉県本庄市、高家正行社長CEO)は12月13日(金)に京都府亀岡市と「包括連携協定」を締結した。亀岡市とカインズが、亀岡市におけるさまざまな地域課題に対して連携して取り組むことを目的としている。
環境先進都市を目指す亀岡市とカインズの両者が持つ資源を有効に活用し、環境領域はもとより幅広い領域で相互連携と共創活動を推進することで、市民サービスの向上と地域活性化の実現に資することを目指す。
カインズは、2021年10月に策定した地域共生を志向する「くみまち構想」の実現に向けて、日本の地域やくらしが抱える課題やニーズに向き合い取り組みを進めている。
亀岡市では、2021年12月8日にグランドオープンした「カインズ 亀岡店」(亀岡市大井町)があり、オープンに先駆けて同年12月3日に「かめおか未来づくり環境パートナーシップ協定」を締結するなど、環境を中心とした領域で亀岡市と連携してきた。この12月でカインズ 亀岡店がオープンから3周年を迎えることを機に包括連携協定の締結となった。
協定の内容は以下の8項目
(1)世界に誇れる環境先進都市の推進に関すること
(2)防災・災害対応に関すること
(3)子育て支援、子ども・青少年育成・教育支援に関すること
(4)亀岡市のシティプロモーションに関すること
(5)産業・経済の振興、地域雇用の創出に関すること
(6)農業の振興、地産地消の促進に関すること
(7)犬と暮らしやすいまちづくりに関すること
(8)その他市民サービスの向上と地域の活性化に関すること
カインズ 亀岡店では、亀岡市のビジョンに基づき、脱プラスチック・資源循環・街美化・カーボンゼロを推進している。代表的な活動としては環境設備や店頭回収、地域の清掃への参加を行っている。
環境に配慮したサービスや商品、設備の導入では、マイバッグの推進やラベルレス商品の販売、マイボトル給水スポットの設置による脱プラスチック推進のほか、店舗屋根への太陽光パネルの設置によるカーボンゼロ推進を進めてきた。また、カインズと亀岡市が協働で行う環境活動内容を展示するコーナーを店頭に設けている。
また、毎月8日頃に店舗周辺地域のクリーンアップDAYを設定し、店舗メンバーが地域の清掃を行うなど、亀岡市の街美化に取り組んでいる。また、亀岡市では毎年3月の第1日曜日を「保津川の日」と定め、保津川周辺の清掃活動を行っていて、カインズは2022年から毎年参加するなど、地域の清掃活動に積極的に協力している。
店舗での資源回収では、新聞紙、雑誌、段ボール、古着、ペットボトル、アルミ缶の回収専用ボックスを設置して、回収量に応じて、カインズの買物に使えるカインズポイントの提供サービスを行っている。また、亀岡市と連携して不用になった園芸用土の無料回収サービスを行い、園芸用土メーカーにて再生処理を行うとともに循環型園芸用土の商品を共同開発し、店舗で販売する。
なお、この園芸用土の水平リサイクルシステムは2024年、環境省主催の「第12回グッドライフアワード」の「実行委員特別賞 地球と人への想いやり賞」を受賞した。2023年からカインズ 亀岡店で、商品が納品される際に使われている梱包資材を、資源として再生するワークショップ「アップサイクル工房」を開催している。凧やブックカバーをつくるなど、カインズメンバーの創意工夫で資源の有効活用に取り組んでいる。
また、2023年3月には、亀岡市内で開催された保津川周辺の清掃活動イベント「保津川の日」でも、凧をつくる「アップサイクル工房」を開催した。さらに、2023年6月には、亀岡市と京都府立亀岡高校と連携して、アップサイクルをテーマにした授業を開催。授業内で高校生が廃材を用いて制作した一部の作品は、亀岡店で行う「アップサイクル工房」のメニューとしても採用されている。