アークスnews|第1四半期は売上高1.3%減・経常利益1.3%増の微減収微増益
(株)アークス(札幌市、横山清社長)は、2019年2月期の第1四半期(2018年3月1日~5月31日)決算を発表した。
売上高1258億8700万円は前年同期比1.3%減、営業利益32億1900万円は同0.6%増、経常利益36億1300万円は同1.3%増、そして純利益23億6500万円は3.3%増。
天候不順や昨年の酒税法改正による駆け込み需要の反動などが原因で、売上高は前年を下回った。一方で、売上総利益率の改善によって、営業利益、経常利益、純利益はプラスだった。減収微増益。4月、5月と全国的に深刻な客数減現象に見舞われた日本列島。まあまあ、健闘したといったところだろうか。
対売上高比営業利益率は2.5%、経常利益率は2.9%。
同社グループは「お客様第一主義 技術的特異点に備えて全 社が心技一体で 新流通戦に贏(か)つ」を年頭方針として掲げ、事業環境の変化に対応しながら、地域シェアの拡大と企業価値の向上に努めてきた。
最重要課題の「システム統合基盤構築プロジェクト」については、2018年9月の稼働に向けて、新業務用のマニュアルを整備している。従業員への教育・訓練を目的とした「ユーザー確認会」を開催したり、取引先に滞りなく新システムへ移行してもらえるように「テストの継続実施」を行ったりしている。
また、グループシナジーを追求する取り組みである「商流改革」と「商品調達プロジェクト」については、本格稼働後のさらなる効果創出に向けて、最終的な準備を進めている。「店舗運営情報共有会」では、利益向上・作業改善につながる好事例を共有したり、ID-POSデータを活用した販売動向分析のノウハウを共有したりして、業績向上に取り組んできた。
営業面では、競合店舗の価格動向を踏まえて、グループ各社の価格政策を一層強化した。さらに顧客の購買意欲の向上につながるさまざまな販促企画を実施してきた。
物流面では、前期から取り組んできた物流統合の一環として、6月から、傘下の(株)ラルズと(株)東光ストアの2社間で冷凍・冷蔵食品の共同配送を開始している。
グループ共通のポイントカード「アークス RARA カード」は、5月から北海道電力(株)の会員制Webサービス「ほくでんエネモール」のポイントカードとの提携を開始した。もちろん顧客の利便性とサービス向上を目的としている。
(株)ラルズは「スーパーチェーンシガ山の手店」を改装し、4月に「ラルズマートおたる山の手店」としてオープンした。また、(株)東光ストアで2店舗の改装を行い、計3店舗の改装を実施した。その結果、5月末のグループ総店舗数は336店となった。
組織面では、安全・安心な商品やサービスを提供する体制を強化するため、3月に「アークス品質保証推進室」を新設した。