良品計画news|第1Q 収益1123億円5.5%増、人件費増で経常利益28.6%減

(株)良品計画(東京都豊島区、松﨑曉社長)が2020年2月期の第1四半期決算を発表した。

営業収益は1123億2800万円(前年同期比5.5%増)、売上高は1121億2400万円(5.5%増)の伸びだ。しかし、営業利益103億5400万円(22.3%減)、経常利益96億0300万円(28.6%減)、四半期純利益65億9400万円(30.9%減)と、二桁の減益となった。銀座の旗艦店を始めとする新規出店経費や、人件費・物流費などのコストがかさんだ。

それでも営業収益対比営業利益率は9.2%、同経常利益率は8.5%と、高い数値を維持している。

同社が展開している店舗バナー(ブランド)は、無印良品、MUJIcom、MUJI to go、CafeMUJI、Café&Meal NUJI、IDEE。

国内事業は営業収益716億9700万円(4.2%増)、セグメント利益78億3100万円(11.8%減)だった。国内店舗数は473店舗(前期末差15店舗増)となった。

衣料・雑貨では、「フレンチリネン」シリーズ、「肩の負担を軽くするリュックサック」や「疲れにくい撥水スニーカー」が好調だった。生活雑貨ではタオルやスリッパなどのファブリックスが、収納用品では「やわらかポリエチレン」シリーズが、食品では「バターチキンカレー」などのレトルト食品、「発酵ぬかどこ」、冷凍食品が売上げを大きく伸ばした。セグメント利益については物流費、人件費などが増加した結果、減益となった。

東アジアの営業収益は308億2100万円(5.7%増)、セグメント利益は33億4200万円(24.0%減)の増収減益。中国では1月に杭州に旗艦店を開店したことによって売上高が増加した。台湾では、売込みを行った「肩の負担を軽くするリュックサック」が好調に推移したが、韓国では生活雑貨を中心に売上げが伸び悩んだ。店舗数は379店舗(前期末差4店舗増)。

欧米事業は、営業収益58億8000万円(18.3%増)、セグメント損失10億円(前年同期は2億7300万円の損失)と、損失幅が拡大した。欧州では衣服・雑貨を中心に売上げは伸長したが、積極的な宣伝活動を行った結果、経費が膨らんだ。米国では新店のオープンによる経費の先行などによって厳しい状況が続いている。事業店舗数は、68店舗(前期末差1店舗増)。

西南アジア・オセアニア事業の営業収益は39億2900万円(10.2%増)、セグメント利益は2300万円(57.4%減)。マレーシアでは衣服・雑貨を中心に好調に推移した。オーストラリアでは新店が売上げの増加に貢献したが、シンガポールでは、生活雑貨の売上げが低調だった。事業店舗数は、75店舗(前期末増減なし)。

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