PPIHnews|11月既存店はドンキ2.2%減、ユニー2.6%増の明暗

(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)が3つの事業会社の11月業績を発表した。

■(株)ドン・キホーテ
既存店309店舗の売上高は97.8%、客数は97.7%、客単価は100.2%。全325店舗の売上高は99.3%。

消費税増税直前の駆け込み需要に対する反動減が10月と比較して緩やかになり、新規購入ニーズが増加した。

インバウンド消費は、韓国からの来訪者の減少は続いているが、底打ち感が見え始めていることに加えて、ASEAN諸国や中国、欧米がカバーし、4カ月ぶりに前年同月実績を上回った。

商品動向を見ると、「家電製品」部門は、生活家電などの高単価商品は駆け込み需要の反動減の影響が継続している。一方で、ゲームソフトやPOSAカードが貢献した。「日用雑貨品」部門は、温熱用品などの季節商品は軟調となった反面、オーラルケア用品などの日用消耗品が伸長した。「食品」部門は加工食品が牽引役となった。さらに、日配品や酒類が好調だった。「時計・ファッション用品」部門は、舶来時計などの高額品は苦戦したが、実用衣料や雨具が寄与した。「スポーツ・レジャー用品」部門は、プロテインなどのスポーツ用品やアウトドア用品が堅調だった。

■ユニー(株)
既存店159店舗の売上高は102.6%、客数101.2%、客単価101.4%と好調だ。しかし、全165店舗の売上高は89.9%。

11月度は、冬物需要を取り込んだ「衣料品」「住居関連品」をはじめ、「食品」も前年超えになるなど、すべてのカテゴリーが順調に進捗した。

商品別では「衣料品」部門は、メンズ・レディース衣料ともに、カットソーなどの冬物衣料を中心に伸長した。「住居関連品」部門は、冬物家電が好調に推移したほか、羽毛布団などの寝具が売上げを牽引した。「食品」部門は、野菜が苦戦する一方、鮮魚、精肉、フルーツなどの生鮮食品が伸長した。また、牛乳、ヨーグルトなどの乳製品や菓子などの加工食品が寄与した。

■UDリテール(株)
11月はダブルネームの業態転換店として2店舗をリモデルした。12月は「アピタ福井店」「アピタ佐原東店」「アピタ稲沢東店」の3店舗を業態転換する予定だ。

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