ヤマザワnews|第3Q売上高813億円1%減・経常利益16%減/ドラッグは微増
(株)ヤマザワ(山形市あこや町、古山利昭社長)が、2020年2月期の第3四半期連結業績を発表した。
売上高は813億4800万円(前年同期比1.1%減)、営業利益は1億4500万円(17.6%減)、経常利益は1億7800万円(16.3%減)、純利益は9700万円(60.3%減)の減収減益となった。
営業利益率、経常利益率はともに0.2%。
セグメント別に見てみよう。
スーパーマーケット事業の売上高は712億7400万円(1.3%減) と減収だった。
恒例の「生活応援セール」や「水曜均一祭」など価格訴求の販促を実施した。また、同社が加盟するニチリウグループ(日本流通産業(株))のPB商品「くらしモア」や、連結子会社の(株)サンコー食品によるオリジナルの惣菜や日配商品の拡販を積極的に行った。
価格競争力を強化するため、3月から8月までは加工食品や日用品をお値打ち価格で販売する「300品値下げ」を、10月から11月までは増税後の客単価減対策として「500品値下げ」を実施した。さらに、同社グループ独自の電子マネー機能が付いたポイントカード「にこかカード」の利用拡大を図るため、チャージ機利用による特典付与などの販促活動を継続的に実施した。
店舗運営面では、セルフ式レジの導入を進めて、時間短縮と店舗の作業効率向上を図った。
9月に「角田店」(宮城県角田市)を新規開店し、8月に「バイパス店」(山形県山形市)を閉店した。これにより、ヤマザワの店舗は、山形県内42店舗、宮城県内23店舗、よねや商事は秋田県内9店舗となり、スーパーマーケット事業の合計は74店舗となった。
ドラッグストア事業の売上高は100億6400万円(0.8%増)と微増した。
価格競争力強化のため、激安スーパープライス商品を設定し、日用品を中心にお値打ち価格で販売した。また、SNSやアプリの運用を開始し、既存客へのサービス強化を図った。調剤部門においては、地域医療に貢献する薬局機能を強化するとともに、ジェネリック医薬品への切り替えを推奨した。経費面では、トータルコストリダクションを掲げ、全社一丸となって経費削減活動に取り組んだ。
4月に「ドラッグ左沢(あてらざわ)店」(山形県西村山郡大江町)を、9月に「ドラッグ角田店」を新規開店した。
その他事業は、スーパーマーケット事業との連携を密にして、オリジナル商品の開発を行う。惣菜および日配商品を開発製造してグループへ納品している。売上高は900万円だった。