三越伊勢丹news|1月売上高3.5%減/暖冬と新型肺炎で消費マインド下がる

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、杉江俊彦社長)の1月の国内百貨店は、既存店が前年同月比96.5%の3.5%減だった。首都圏三越伊勢丹(既存店)と国内百貨店(既存店)ともに4カ月連続で前年実績を下回った。

三越銀座店や伊勢丹立川店など前年実績を上回る店舗があるものの、一部カテゴリーにおいては消費増税の影響が残り、また暖冬で冬物アイテムが伸び悩んだ。さらに、1月下旬から新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大による消費マインドへの影響もあり苦戦した。

首都圏の基幹店では、時計、ハンドバッグや子ども服は好調だった。また、1月後半から春物に対するお客の関心も高まり、レディスでは春の新色のドレスやカットソー、メンズではカジュアルシャツやパンツ等に動きがある。

インバウンド売上げは、中国の海外団体旅行禁止に伴い、中国人の来店客数が月末に減少したが、春節(昨年は2月)等のプラス要因もあり、首都圏三越伊勢丹と国内百貨店の既存店はともに、8カ月ぶりに前年を上回った。

伊勢丹新宿本店97.3%、三越日本橋本店90.5%、三越銀座店100.7%、伊勢丹立川店100.0%、伊勢丹浦和店95.4%。

国内グループ10店舗は前年同月比96.6%。その中で函館丸井今井が114.9%、新潟三越伊勢丹111.9%、札幌丸井三越101.6%と3店舗が前年を上回った。新潟三越伊勢丹の閉店セールも好調だ。一方、前年を下回ったのは、広島三越97.5%、高松三越95.9%、名古屋三越95.6%、鈴岡伊勢丹95.3%、仙台三越93.7%、松山三越90.4%、岩田屋三越89.7%。地方百貨店は相変わらず厳しい。

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