マツキヨnews|第3Q連結売上高4462億円2.6%増・経常利益2.3%減

(株)マツモトキヨシホールディングス (千葉県松戸市、松本清雄社長) が2020年3月期の第3四半期連結業績を発表した。

売上高4461億5500万円(前年同期比2.6%増)、営業利益268億2200万円(1.6%減)、経常利益287億4800万円(2.3%減)、四半期純利益189億0400万円(0.1%増)の増収減益である。

営業利益率は6.0%、経常利益率は6.4%。

マツキヨグループでは、前期に引き続いて、 「専門性×独自性による美と健康の地域貢献」「既存の枠にとらわれない新しいビジネスの創造」「企業価値を高めるグループ経営の高度化」の3つの戦略テーマを設定して取り組んでいる。

厚生労働省が進める「健康サポート薬局」の認可を受けた30店舗では、地域医療連携を推進する。また一部エリアに限定していた調剤サポートプログラムの契約を全国に拡大した。

出店戦略ではエリアシェア拡大に向けた主要都市での至近距離出店、インバウンド需要獲得のための新たな立地開拓を進めている。そして免税対応は、既存店と新店を含めて1077店舗にまで拡がっている。

プライベートブランド(PB)に関しては、アスリートラインから初の「スポーツ向け医療用品」を発売した。また、新たな独立プライベートブランド「ReplicaNotes(レプリカノーツ)」を立ち上げ、第1弾として柔軟剤とファブリックミストを発売した。さらに、昨年の限定販売で大ヒットしたアルジェランのカラーリップに、新色を加えて3色を定番商品とした。新たな取組みとして、近畿大学と「PB商品共同開発プロジェクト」を立ち上げ、産学連携となるPB商品の拡充につとめる。

ナショナルブランド(NB)に関しては、ロート製薬(株)と、働く女性の「レンズを外したくなるほど疲れた瞳に」コンタクト対応目薬「ロートリセリッチプレミアムコンタクト」を専売品として発売した。

継続した取組みとしては、KPI(重要業績評価指標)管理によるグループ経営の効率化を図り、各事業会社の業績改善を推進した。また、顧客接点数(ポイントカード会員/LINEの友だち/公式アプリのダウンロード数/海外のSNSフォロワー数)の獲得に努め、その総数は延べ約6700万まで拡大した。

新規出店はグループで72店舗、改装は39店舗、不採算店舗閉鎖は27店舗。12月末のグループ店舗数は1699店。である

一方、海外事業では中華人民共和国における越境ECが順調な伸長を続けた。タイ王国での「マツモトキヨシ」店舗の展開は進出から4年を迎え、31店舗となった。台湾には、ドラッグストア事業で7号店をオープンした。次の展開エリアとして、ベトナム社会主義共和国ではロータス・フード・グループ(株)と「マツモトキヨシベトナムジョイントストックカンパニー」を設立し、1号店オープンの準備を進めるとともに、中華人民共和国香港特別行政区へも進出予定だ。

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