H2Onews|年商8972億円3%減・純損失131億円/下期の暖冬・コロナが響く

(株)エイチ・ツー・オー リテイリング(大阪市北区、荒木直也社長)の2020年3月期連結売上高は前期比96.8%の8972億8900万円だった。第2四半期までは、堅調な国内消費や活発なインバウンド消費に加え、消費増税前の駆け込み需要もあり、前年同期を上回っていた。しかし第3四半期以降は、10月の消費増税後の消費マインドの低迷や暖冬の影響、そして第4四半期には新型コロナウイルス感染症の拡大による時短営業や営業自粛が大きく影響して減収となった。

売上高の減少に伴う粗利益の低下と、イズミヤ(株)の店舗の建て替えによる一時休業、(株)阪急阪神百貨店における阪神梅田本店第I期棟の減価償却費の増加などにより、営業利益は111億7100万円(前期比54.7%)、経常利益は118億3100万円(前期比55.3%)。

そしてイズミヤと(株)阪急オアシスの店舗等の減損損失として141億9600万円を計上したほか、イズミヤの早期退職などの事業構造改革費用として38億5400万円などの特別損失を合計228億7500万円計上したことから131億5000万円の純損失となった。

営業利益率は1.2%、経常利益率は1.3%。

百貨店事業の売上高は4732億2500万円(前期比95.7%)、営業利益114億8600万円(64.1%)の減収減益だ。

阪急本店の売上高は前期比96.2%、阪神梅田本店の売上高は前期比90.2%。2019年10月に屋号を変更した神戸阪急(旧・そごう神戸店)と高槻阪急(旧・西武高槻店)や郊外店舗は、営業自粛の影響はあったものの、食料品売場を中心に落ち込み幅は小さかった。

食品事業全体は売上高3541億1500万円(96.3%)、営業損失25億0300万円。

イズミヤは店舗の建て替え工事や業態転換が進んだが、競合店との競争の激化によって既存店の売上げが苦戦した。また総合スーパー(GMS)から食品主体の事業モデルへ転換によって、衣料品や住居関連品など非食品部門の面積縮小が売上高・利益ともに影響して減収となり、2年連続の営業損失となった。

阪急オアシスでは、福島ふくまる通り57店(大阪市福島区)、キセラ川西店(兵庫県川西市)を新規出店したほか、2018年6月の大阪府北部地震によって休業していた茨木東奈良店(大阪府茨木市)と南茨木店(同)が営業を再開した。しかし競合激化によって既存店の売上げが伸び悩んで減収減益だ。

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