サツドラnews|年商832億円6.8%減・経常31.4%減/インバウンド喪失打撃

サツドラホールディングス(株)(札幌市東区、富山浩樹社長)が発表した2021年5月期業績は、売上高が832億4000万円(6.8%減)の減収、営業利益6億4000万円が(22.0%減)、経常利益6億0700万円(31.4%減)だったが、2020年9月に新社屋に係る固定資産の譲渡、インバウンド向け店舗を10店舗閉店するなどして、当期純利益は5億7400万円(396.5%増)を確保した。

しかし営業利益率0.8%、経常利益率0.7%と1%を切る。

サツドラのリテール事業は北海道内でのドラッグストアチェーンの展開と、訪日外国人が訪れる観光地などでのインバウンドフォーマット店舗で構成される。その売上高は827億6100万円(6.9%減)、 セグメント利益は5億9000万円 ( 22.7%減)。

新型コロナウイルス感染症の影響を受け、ドラッグストアの売上高は前年同期を上回ったものの、訪日外客数の喪失から、インバウンドフォーマット店舗は大きな打撃を受けた。調剤薬局は処方箋枚数が減少したが、長期処方によって処方箋単価が上昇し、売上高は前年同期を上回っている。ドラッグストアは1店舗を出店し2店舗を閉店して171店舗、インバウンドフォーマットは2店舗を出店した一方、不採算店10店舗を閉鎖し17店舗、そして調剤薬局店舗10店舗。5月度末のサツドラグループの総店舗数は200店舗。

北海道共通ポイントカード「EZOCA」を活用した地域マーケティング事業や決済サービス事業、小中学生向けのプログラミングスクールの運営などを行う「その他事業」は7億4300万円(前年同期比14.3%増)、セグメント損失は2200万円(前年同期はセグメント損失3000万円)。「EZOCA」の会員数は、2021年4月末現在、196万人を超えている。

なお、2019年12月に生活協同組合コープさっぽろと包括業務提携契約を結び、その一環として、2020年12月に食品・日用品の共同仕入れのための「北海道MD機構」を設立している。さらに、今年5月にはサッポロドラッグストアーがFC本部として、コープさっぽろに医薬品や日用品を供給するフランチャイズ契約を結んでいる

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