スーパーバリューnews|’21年度売上高721億円9.6%減・最終赤字
(株)スーパーバリュー(埼玉県上尾市、岸本圭司社長)の2022年2月期は減収、最終赤字だ。売上高は2021年8月に閉店した大宮天沼店の減少もあって720億8400万円(前年同期比9.6%減)、営業損失が8億0300万円(前年同期は営業利益13億0600万円)、経常損失が7億0500万円(前年同期は経常利益13億7500万円)。杉並高井戸店の土地売却に係る固定資産売却益14億6400万円を特別利益に計上し、店舗に係る減損損失11億8700万円を特別損失に計上したことなどから、当期純損失は8億2900万円(前年同期は当期純利益6億2500万円)。
巣ごもり消費の減少、消費者の節約志向、競合他社等との競争、販売価格のコントロール不足、記録的豪雨や酷暑等の気候変動の影響、さらに1月以降はポイント付与変更に伴う一時的なポイント利用の急増による値引きが発生したことなどから、既存店売上高は前年同期比90.8%にとどまった。売上総利益率は前年同期比で2.0ポイント下回って21.0%となった。一方で店舗運営の効率化を進め、精肉・鮮魚の小型加工センターの稼働率を高めて生産性の向上に努めるなど、徹底した経費節減を行ったことで、販売費及び一般管理費は前年同期比93.8%となった。
生鮮・グロサリーの「SM(スーパーマーケット)販売商品」は581億8400万円(前年同期比90.8%)、非食品の「HC(ホームセンター)販売商品」は138億9900万円(前年同期比88.7%)である。