アレンザnews|第2Q営業収益757億円0.9%増・経常利益25.0%減/増収減益
アレンザホールディングス(株)(福島県福島市、浅倉俊一社長)が2024年2月期第2四半期の決算を発表した。
3月1日~8月31日の連結業績は、営業収益757億0600万円(前年同期比0.9%増)、営業利益25億2000万円(27.9%減)、経常利益は27億9300万円(25.0%減)、四半期純利益17億8700万円(15.3%減)の微増収減益だ。
営業利益率、経常利益率ともに3.3%。
アレンザホールディングスは(株)バローホールディングスの子会社に当たり、傘下にホームセンターの(株)ダイユーエイト、(株)タイム、(株)ホームセンターバロー、ペット専門店の(株)アミーゴなどの事業会社を有する。
(株)ダイユーエイトのホームセンター事業のセグメント営業収益は230億8800万円(前年同期比2.8%減)、セグメント利益は6億4300万円(45.1%減)。
ホームセンター事業は、既存店ベースで客数が前年同期比6.0%減少したが、客単価が2.8%増加したことにより、売上高は3.4%の減少となった。
EC部門は、コロナ禍を経て主要な購買チャネルとしてユーザーの日常ライフスタイルに定着しており、取扱高も年々伸長の一途をたどっている。EC取扱い品目の増加と、ユーザーサービス機能向上に努めたこともあって、前年同期比で取扱高を大きく伸ばすことができた。
(株)タイムのホームセンター事業のセグメント営業収益は84億5000万円(1.4%増)、セグメント利益は5300万円(42.5%減)。
既存店ベースで客単価が前年同期比4.3%増加したものの、客数が5.6%減少したため、売上高は1.5%減少した。前年はコロナ下での在宅勤務や外出自粛により、収納用品・床材などの販売数増加、住まいのメンテナンス需要による木材・塗料などのDIY商品が好調に推移したが、今期は一連の巣ごもり需要が落ち込んだ影響もあって、前年同期比で減収という結果となった。
(株)ホームセンターバローのセグメント営業収益は291億4600万円(前年同期比2.1%増)、セグメント利益は10億4500万円(20.5%減)。
既存店ベースで客単価が前年同期比5.2%増加したが、来店客数が5.7%減少したことにより、売上高は1.9%の減少となった。
コロナ下後の顧客の行動様式の変化、原価高騰による値上げへの対応により、マスクなどの生活衛生関連商品やペット生体の売上高が前年同期比で落ち込んだ。猛暑により7月は冷風家電・作業衣料・インテリア・殺虫剤など季節商品が好調に推移したが、ゲリラ豪雨や8月まで長引く暑さなどの気候変動により、植物・園芸関連商品・建築資材商品の売れ行きは低迷した。販売促進策として、店舗のイベント情報、お値打ち商品の紹介、節電や暮らしを改善する商品提案などをSNSでの情報発信に取り組んでいる。EC事業では、期首から継続して売上高が前年比20%増で推移している。翌日配送の在庫商品の選定、売価設定の自動化などの業務効率改善により売上高、営業利益ともに増加している。
ペット専門店(株)アミーゴのセグメント営業収益は106億9700万円(前年同期比4.3%増)、セグメント利益は6億3000万円(22.7%減)。
既存店ベースで客単価が前年同期比4.7%増加したが、来店客数が6.0%減少したことにより、売上高は1.6%減少した。コロナ下における急激なペット需要がピークアウトしたことで、特に生体の販売数減少が顕著であったほか、ペットケージやサークルなどの関連用品の販売数も同様に前年比で減少した。
ホームセンター1店舗、ペット専門店4店舗、プロショップ1店舗の合計6店舗を新たに開設したが、ホームセンター1店舗、オフィス用品専門店1店舗、ペット専門店1店舗をそれぞれ閉店した。8月末時点の店舗数は293店。