PPIHnews|第3Q売上高1兆5674億円7.6%増の増収増益もアジア事業失速
(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)が2の第3四半期決算を発表した。
2023年7月1日~2024年3月31日までの累計売上高は1兆5673億7400万円(前年同期比7.6%増)、営業利益1102億6800万円(34.9%増)、経常利益1135億8800万円(40.8%増)、当期純利益が720億8100万円(40.0%増)の増収増益だった。
営業利益率7.0%、経常利益率7.2%。
PPIHの重点施策の一つである「PB/OEM商品」については、メディア露出等による認知度の向上や販売体制の強化に加え、既存商品の改良や新たな商品開発を促進したことにより、売上構成比率が伸長し、売上総利益率の上昇に貢献した。
また免税売上げについては、訪日外国人観光客の増加に伴い、販売体制の強化やレジなどのインフラ環境の整備、インバウンド需要の高い商品の強化を行い、コロナ前に対する訪日旅行客数の回復以上に、免税売上が伸長した。
セグメント別の業績は、国内事業が売上高1兆3206億8700万円で前年同期比8.5%増、営業利益は1065億0400万円で43.4%増なった。既存店売上高成長率は7.8%増。
北米事業の売上高は1850億3800万円で4.2%増、営業利益は35億3500万円で36.9%減となった。物価上昇によるコストの増加や新規出店による販売費及び一般管理費が増加したため、営業利益は減少した。
アジア事業では売上高は616億4900万円の0.4%減、営業利益は2億2900万円87.7%減と減収減益だった。内食需要の低迷及び物価上昇による買い控え、新規出店による販売費及び一般管理費などの増加により、売上高及び営業利益は減少した。
第3四半期までの累計期間の出店状況は、国内事業では、関東地方に4店舗(東京都-MEGAドン・キホーテ成増店、ドミセ渋谷道玄坂通店、ドン・キホーテ京急蒲田店、埼玉県-同鶴ヶ島店)、北海道に1店舗(北海道-キラキラドンキ狸小路店)、東北地方に1店舗(青森県-MEGAドン・キホーテガーラタウン青森店)、中部地方に1店舗(富山県-ドン・キホーテ射水店)、近畿地方に2店舗(大阪府-ドミセアリオ八尾店、滋賀県-ドン・キホーテ彦根店)、四国地方に1店舗(香川県-同高松丸亀町店)を開店した。
海外事業では、米国カリフォルニア州に1店舗(Gelson’s West LA at West Edge店)、シンガポール共和国に2店舗(DON DON DONKI Paya Lebar Quarter店、同Tiong Bahru Plaza店)、香港に1店舗(同Plaza Hollywood店)、タイ王国に2店舗(同Fashion Island店、同The Mall Lifestore Bangkapi店)、台湾に3店舗(同CITY LINK 南港店、同台中 Tiger City店、同高雄大立店)、マレーシアに1店舗(JONETZ by DON DON DONKI IOI City Mall 2店)を開店した。
これらの結果、期末店舗数は国内619店舗、海外108店舗の合計727店舗となった。