ツルハnews|’24年商1兆275億円5.9%増・経常利益7.4%増
(株)ツルハホールディングス(北海道札幌市、鶴羽順社長)が2024年5月期の本決算を発表した。
2023年5月16日~2024年5月15日の業績は、売上高1兆0274億6200万円(前年同期比5.9%増)、営業利益492億0500万円(8.0%増)、経常利益493億0400万円(7.4%増)、純利益241億0500万円(4.6%減)だった。
純利益の減少は、連結子会社である(株)ビー・アンド・ディーに係るのれんについて、同社の株式取得時に想定していた収益の確保が困難であることから、割引後将来キャッシュフローと帳簿価額との差額41億8900万円をのれんの減損損失として計上したことによる。
営業利益率、経常利益率はともに4.8%。
ツルハホールディングスグループでは中期経営計画の達成に向け、店舗戦略では出店精度の向上・改装推進、調剤戦略では併設店の拡大・オンラインを活用した処方箋枚数の確保、PB戦略では新規商品の開発と既存商品の販売促進による売上構成比のアップ、DX戦略ではMAツールの活用やITシステム開発などにより生産性向上に取り組んでいる。また、業績管理面では予実分析の精度改善により経費コントロールに取り組むとともに、不採算部門に関する管理をさらに厳格化した。
店舗展開では、既存エリアのドミナント強化を図るとともに、競争力強化のため不採算店舗の改廃を進め、期首より128店舗の新規出店と5店舗の子会社化、69店舗の閉店を実施した。5月15日時点のグループ店舗数は直営店で2653店。
なお、タイ国内の同社グループ店舗については、2店舗の新規出店、1店舗の閉店を実施し、同国内における店舗数は5月15日時点で19店舗となった。
ツルハホールディングスは、イオン(株)とウエルシアホールディングス(株)との三者間で、経営統合の協議を開始することに合意し、資本業務提携契約を締結した。グローバル規模における地域生活者のより高次なヘルス&ウエルネスの実現を目的として、各社のもつ経営資源を最大限に活用して連携することにより、さまざまな分野でシナジーを発揮し、日本最大のドラッグストア連合体を創成するとともに、そこで働く従業員の限りない成長機会を創出することを目ざす。
2025年5月期は、1兆0800億円(5.1%増)、営業利益535億円(8.7%増)、経常利益532億円(7.9%増)、通期純利益301億円(7.9%増)を見込む。