ヒマラヤnews|年商585億円2.8%減・経常利益61.6%減の減収減益
スポーツ用品小売業の(株)ヒマラヤ(岐阜県岐阜市、小田学社長)の2024年8月期決算は売上高585億1200万円(前期比2.8%減)、営業利益3億0700万円(69.3%減)、経常利益4億3200万円(61.6%減)、純利益2億0600万円(65.0%減)。
営業利益率0.5%(1.7%)、経常利益率0.7%(1.9%)。( )は前年数値。
ヒマラヤでは2023年度を初年度とする新中期経営計画(2024年8月期~2026年8月期)の重点戦略に基づき、4店舗の新規出店、店舗運営におけるデジタル化の推進など、リアル店舗の販売基盤の強化に向けて取り組んだ。
EC事業では、EC専売品の拡充および新規カテゴリーの開拓、新EC専用物流センターの稼働開始による効率向上など、規模の拡大と収益性の向上に向けた取り組みを継続して実行した。
また、新事業領域の開発に向けて、海外での自社PB商品の販売にも取り組んだ。
商品別の売上動向では、一般スポーツ用品は、部活動をはじめとするさまざまなスポーツ活動の正常化による市場回復が進み、好調に推移した。一方で、コロナ禍の需要一巡により、キャンプ用品およびゴルフ用品は、前期を下回った。
また暖冬の影響によるスキー・スノーボード用品などの季節商材の低迷や、衣料を中心とした市場全体における過剰在庫の解消に向けた仕入れ抑制により、冬季以降のアパレルの売上げが伸び悩んだ。
利益面では、在庫の正常化を図ったことによる冬物衣料等の在庫処分や、スキー・スノーボード用品の値下げなどにより、売上総利益率が低下した。
販売費および一般管理費は、経費の削減活動に努めた。成長に向けた投資活動についても継続したほか、物価や物流費などのコスト上昇の影響が顕在化したことにより、前期よりも増加する結果となった。
組織面では女性管理職を中心とした人事制度・職場改善PJの活動開始や社内トレーナーの活用による健康経営に向けた取り組みなどを開始した。
出退店の状況については、中期経営計画に沿って、イオンタウン松原店(2023年9月)、ラケットプロショップ久喜店(2024年1月)、ゆめタウン東広島店(2024年3月)など4店舗を出店した。退店は2店舗。2024年8月末時点でグループ店舗数は99店舗、売場面積は21万2826㎡、前期比で店舗数は2店舗増、売場面積は1447㎡減となった。
また、2025年8月期に入って、イト―ヨーカードー四街道店(2024年9月)を出店した。リニューアルでは2024年10月にイトーヨーカドー久喜店を増床した。