神戸物産news|年商5079億円10.0%増・経常利益5.4%増の増収増益
業務スーパーを展開する(株)神戸物産(兵庫県加古川市、沼田博和社長)が2024年10月期の本決算を発表した。
2023年11月1日~2024年10月31日の連結業績は、売上高5078億8300万円(前年同期比10.0%増)、営業利益343億5000万円(11.8%増)、経常利益315億7600万円(5.4%増)、当期純利益214億4300万円(4.3%増)となり、増収増益だった。
営業利益率6.8%、経常利益率6.2%。
同社グループは「食の製販一体体制」のさらなる強化というグループ目標のもと、食品製造工場の生産能力の増強や積極的な商品開発を行い、グループ全体の競争力を高めてきた。また、高品質で魅力のある商品をベストプライスで提供できる同社グループの強みをさらに磨き、顧客のニーズをとらえた事業を行ってきた。
中核事業である業務スーパー事業は、売上高が4891億0200万円(9.4%増)。
為替の急激な変動や物価上昇による仕入れコストの増加があったものの、価格戦略が功を奏したことや、「業務スーパー」の魅力であるプライベートブランド商品が多くのメディアで取りあげられたことで、業績の拡大が続いている。
「業務スーパー」は、出店56店舗、退店20店舗で36店舗純増して、総店舗数は1084店舗となった。 新規出店の内訳は、直轄エリア39店舗、地方エリア17店舗。九州地方を中心に全国的に新規出店した。
直営またはFC本部として行っている外食・中食事業は、売上高が141億4900万円(29.2%増)。
大型バイキングチェーン「神戸クック・ワールドビュッフェ」は、出店2店舗で、総店舗数は16店舗。焼肉オーダーバイキングの「プレミアムカルビ」は出店2店舗で総店舗数は22店舗。店内手づくり・価格にこだわった惣菜店「馳走菜(ちそうな)」は、出店15店舗、退店4店舗で16店舗純増して、総店舗数は130店舗。
「神戸クック・ワールドビュッフェ」については、メニューの改廃などによる顧客満足度の向上に努めたことに加え、ファミリー層の需要も高く、外国人観光客の増加もあり、新型コロナウイルス感染症拡大前の売上げ水準まで回復している。
2025年10月期は、売上高5250億円(3.4%増)、営業利益377億円(9.8%増)、経常利益378億円(19.7%増)、通期純利益240億円(11.9%)を見込む。