生協11月供給高は前年99.6%も、宅配は102.1%で17カ月前年クリア
スーパーマーケットの数値については昨日、
daily商人舎のジャパンニュースで業態別の中で報告済みだが、
その席上では日本生活協同組合連合会(日本生協連)の数値も発表された。
報告は、日本生協連渉外広報本の伊藤治郎部長。
全国の生協の11月実績。
速報値で総供給高(売上高)は2090億2100万円、前年比99.6%だった。
そのうち店舗供給高は720億9200万円、前年比98.6%、
宅配供給高は1319億5400億円、同102.1%。
宅配事業は好調で、17カ月連続前年をクリアした。
しかも今や、宅配事業が全体の63.1%で、その宅配が伸びている。
生協は組合員が宅配のオペレーションの一部を担ってくれる。
つまり作業コストは一般の宅配業に比べて格段に低い。
それが生協の強みといえば強みで、ネットスーパーや宅配事業にはない長所。
伊藤部長に寄れば、11月は、一言で言えば「客単価アップ・客数ダウン」。
客単価アップの要因は青果の相場高。
もうひとつは、積極的な勧誘活動による組合員数の増加。
組合員数は純増で5万5000人に上るという。
12月も残すところ1週間だが、年末商戦の状況はどうか。
畜産と水産の両部門がけん引しているものの、初旬の客単価は微減。
一方、好調だった宅配部門は、例年にない大雪によって、
物流ネットワークの課題が浮き上がった。
クリスマス、年末年始の商品は早割りを打ち出し、注文を早目にとったことで、
前年クリアの勢いで推移している。
つまり商人舎が強調する「早仕掛け、早仕舞い、際の勝負」の早仕掛けが功を奏したことになる。
しかし生協にとっての課題はこれまで同様、組合員増であり、客数増である。
これは一般のスーパーマーケットと変わらない課題である。
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