三菱食品news|第1Qは売上高4.2%増も販管費増で15%の営業減益
食品卸売業界第1位の三菱食品(株)(東京都大田区、森山透社長)が、2018年3月期第1四半期決算を発表した。
4月1日から6月30日までの売上高は6122億5300万円(前年同期比4.2%増)、営業利益27億8500万円(▲15.0%)、経常利益31億8200万円(▲12.9%)、21億4500万円(▲7.8%)となった。
売上高対比の営業利益率は0.4%、経常利益率は0.5%だった。食品卸業界トップではあるが、収益性は低い。
セグメント別の業績は、以下の通り。
①加工食品事業
売上高は1865億200万円(前年同期比1.7%増)、営業利益は4億2700万円(▲35.1%)で、増収減益となった。コンビニエンスストアとの取引きが伸び、飲料類が堅調に推移したが、利益面は物流費を中心とした販管費の増加をカバーできず、前年同期を下回った。
②低温食品事業
売上高は2449億3500万円(4.6%増)、営業利益22億4500万円(▲6.2%)となり、こちらも増収増益。コンビニエンスストアで、アイスクリームなど冷凍食品が好調だったが、利益面は、販管費の増加をカバーできず、前年同期を下回った。
③酒類事業
売上高1074億9700万円(5.9%増)、営業損失1億8800万円だった。前年同期より1億5800万円の悪化である。コンビニエンスストアなどとの取引きが伸長したが、販管費の増加等により、利益は大幅に前年を下回った。
④菓子事業
売上高は728億4900万円(7.0%増)、営業利益は4億7600万円(35.5%増)で、こちらは増収増益。コンビニエンスストア、ドラッグストアとの取引きが伸長し、チョコレートなどが好調だった。利益面は、売上総利益の増加等により、前年同期を上回った。
4月に事業領域を拡大するために「デリカ本部」「フードサービス本部」「ライフネット本部」を新設した。これによって成長著しい業務用市場や宅配事業の対応強化を図り、全国横断での取り組みを推進していく体制を整えた。またメーカーとマーケティング、戦略を共有することで、ブランドの価値を高めた。さらに「ディストリビューター事業」では、物流の省人化・省力化を中心とした効率化を進めている。
通期の業績は、売上高2兆5000億円、営業利益182億円、経常利益192億円、純利益125億円を見込む。
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