マルエーnews|ニュー三久と共同持株会社「新栄ホールディングス」設立
石川県内でスーパーマーケットを展開する(株)マルエー(白山市、山本一郎社長)と(株)ニュー三久(金沢市、南里眞佐夫社長)が3月4日(水)、共同持ち株会社「新栄ホールディングス」を設立した。ホールディングス社長にはマルエーの山本隆会長が就任し、マルエーの山本社長とニュー三久の南里社長が取締役を兼務する。
両社は2019年春から経営統合に向けた協議を進めていた。今後、共同で商品の仕入れを行って物流コストを削減するなど、経営効率を高めていく。
マルエーは1926年(大正15年)に山本甚太郎氏が塩干物商を開業して始まった。1954年(昭和29年)10月12日に(有)山本商店を設立。1957年(昭和32年)金沢堅町店に県内初のセルフサービス店舗「主婦の店やまもと」を開設する。34年にはスーパーマーケットに改装して、60年代半ばから多店舗化を進めていく。現在、マルエー21店、小型のマルエーminiを5店舗を展開する。北陸CGCと新日本スーパーマーケット協会に属している。
一方、ニュー三久は1882年(明治15年)に松川鮮魚店として創業。1964年11月に(株)城南食品センターを設立。1965年4月にはスーパーマーケットとして城南店を出店する。現在金沢市内に6店舗を展開している。同社も北陸CGCの加盟企業だ。
ホールディングでは、ニュー三久の「三陽店」「金沢西念店」の2店舗を、不採算やマルエーとのカニバリゼーションなどを理由に閉店する。今後もエリアが重複する店舗についても検討していく。
石川県には、富山のアルビスや大阪屋ショップ、岐阜のバロー、滋賀の平和堂など県外からの競合店が次々に参入している。またドラッグストアが食品販売を強化していることで、食をめぐる競争が激しくなっている。CGC加盟企業の両社が手を組んでそれら競合店に対抗していく。