イオンnews|12/1ウエルシア、ツルハと経営統合/「ライフストアを目指す」

M&A

イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)は12月1日(月)、(株)ツルハホールディングス(北海道札幌市、鶴羽順社長)とウエルシアホールディングス(株)(東京都千代田区、桐澤英明社長)の経営統合完了を発表した。

2社合わせて5659店舗、売上高2兆3124億円の国内では圧倒的規模のドラッグストアチェーンが誕生した。統合後、2026年1月以降のスキームではウエルシアHDはツルハHDの100%子会社となる。イオンはツルハHDの株式50.9%を所有することになる。

同日、イオン吉田昭夫社長、ツルハHD鶴羽順社長、ウエルシアHD桐澤英明社長の3名による会見が行われた。当初、新中期経営計画の公表予定だったが、株価影響およびのれん算出影響を踏まえ、数値目標や業績見通しの開示はなく、ウエルシアホールディングスとの経営統合に向けた「経営統合後ビジョン」の発表となった。

新生ツルハホールディングスの社長となる鶴羽氏は「中心は規模の追求でなく、理念の追求」と統合の意義を語った。「バリュー(行動指針)」「ブランド・プロミス(社会への約束)」「グループビジョン(存在意義、目指す姿)」の3つの柱から、店舗の目指す姿として、「ライフストア」というコンセプトを示した。

顧客の「人生そのものに寄り添う」店と定義したもので、食品、日用品などの今までのドラッグストアの機能に加えて、未病、予防など顧客の人生に寄り添う店を目指す。

 

実現に向けて、2段階のフェーズを設定する。2029年2月期までをフェーズ1として、ヒト、モノ、金、情報を統合して、ライフストアづくりのための基盤構築を図る。

シナジー効果として、3年総額でイオンとの100億円を含み500億円の創出を目指す。2032年2月期までのフェーズ2では介護領域を含めたライフストアへの進化と海外展開を進める。

新生ツルハホールディングスでは取締役営業管掌となる桐澤氏は「ウエルシアにとって未来への大きな一歩。医療や介護のニーズも多様化している。変革に挑戦する」と語った。

また、両社の新たな共通ブランドとして「+1(プラスワン)」の発売を発表した。両社の既存のブランドを廃盤して、「ドラッグストアならではの付加価値のある商品」(桐澤社長)を目指す。

イオンの吉田社長は「統合効果を発揮するために新生ツルハを力強く支える。フォーマット、インフラ、人材交流から支援を惜しまない」と語った。

関連カテゴリー

M&A

M&A 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧