富士シティオnews|生鮮物流シェア事業「やさいバス」と連携、地産地消強化
富士シティオ(株)(神奈川県横浜市、永田俊雄社長)は、地産地消の生鮮物流シェアシステムを提供する「やさいバス(株)」と連携して、地域の食材を提供する取り組みを拡げる。8月から東京都世田谷区の用賀店、川崎市宮前区の上野川店に「やさいバス」コーナーを設置して、静岡県や⻑野県の野菜や果物を提供してきた。9月からは神奈川県の鎌倉やさいや湘南やさいの出荷が開始されるため、地元産野菜の割合を増やしていく。
「やさいバス」は、直売所や道の駅、青果店、卸売業者の倉庫などを集出荷場であるバス停に設定し、「やさいバス」と名付けた冷蔵車が巡回する。野菜の売り手は最寄りのバス停で野菜を出荷して、買い手も最寄りのバス停で野菜を受け取るという共同配送システムだ。受発注はパソコンでもスマホでもでき、農家が出荷した品物を、発注者はその日あるいは2日以内に受けとることができる。
この新しい共同配送の仕組みによって通常の宅配に比べて配送料も半額以下に抑えることができる。流通コストを抑制だけでなく、高齢化している農家にとっても共同配送によって出荷作業が軽減されるメリットがある。
やさいバスはエムスクエア・ラボが運営している。2017年1月に実験運行を始め、2018年6月から受発注を本格化させ、現在、10数カ所のバス停を設けて2台の冷蔵車を巡回させている。