ファミマnews|工場栽培野菜の商品導入拡大/全国約1.6万店規模で展開
(株)ファミリーマート(東京都港区、澤田貴司社長)は、植物工場で栽培された野菜を使った商品の導入を拡大する。
同社では植物工場栽培の野菜は2015年4月から中食商品に導入している。年々展開地域を拡大していて、2020年11月までに、北海道・沖縄県を除く全国約1万6000店で展開する計画だ。植物工場で栽培された野菜の使用量は、導入当初と比較し、約60倍となっている。
この取り組みは(株)レスターホールディングスとその子会社の(株)バイテックベジタブルファクトリーとの協業で進められている。両社は国内最大規模の完全閉鎖型植物工場を全国に5カ所(秋田県鹿角・大館、石川県七尾・中能登、鹿児島県薩摩川内)運営している。全工場が食の安全と持続可能な生産活動を実行する優良企業に与えられる世界共通ブランド「GLOBALG.A.P.」を取得している。
植物工場の野菜は、天候や災害による影響を受けにくく、一年を通して安定した供給が可能だ。また虫がつかないため農薬を使用する必要がない。さらに、野菜の洗浄などの手間も少なく済むことから、省力化・省資源化に繋がる。捨てる部分が少ないことからフードロスも最小限に抑えられ、環境負荷も軽減できる。