葬祭事業の新会社「イオンライフ株式会社」が9月1日事業を開始

イオンリテール㈱は、「イオンのお葬式」を運営する葬祭事業を分社化し、
9月1日(月)より新会社「イオンライフ株式会社」として事業を開始する。

イオンリテールは2009年9月から、全国約500社の葬儀社のネットワークを生かした「イオンのお葬式」事業を開始してきた。140項目にわたる独自の品質基準を設けて、それをクリアする葬儀社と提携。
価格を明確に設定した明朗会計で、古くからの慣習に縛られた葬儀業界に、お客さま視点のビジネスを持ち込んだ。

 

一方、近年、高齢化社会の加速、核家族化など、人口動態やライフスタイルの変化に伴って、葬儀の形態も変化している。「終活」として生前に相続や葬儀などを準備したいというニーズが増加傾向にある。

 

そこで、新会社イオンライフでは、これまでの葬儀を中心とした葬祭事業から、シニア世代の「終活」のトータルサポート事業へと領域を拡大する。

第一次ベビーブーム時代は「1947年から1949年までの3年間に出生した世代」を指す。
この団塊の世代が65歳となった。このシニア世代は戦後生まれだけに、自己の価値観を持つアクティブ層。

その彼らが数年後には、「終活」を積極的に行う層へと変貌する可能性は高い。

イオンライフでは、葬儀に加えて金融、法律などの専門性の高い人材の育成を図る。
そのスタッフが、1年に全国で約100回開催される「終活フェア」などの場で、お客の相談に対応する。

さらに金融、IT、サービス、専門店事業のグループ企業と連携しながら、ネットでの提案など、多様なサービスを提供していきたい考えだ。

 

現在、「イオンのお葬式」の会員数は約5万1000人。イオンライフは、新たなビジネスの構築で、2020年までに20万人へと4倍に拡大するとともに、2016年までに葬儀受注件数で国内ナンバー1を目指していく。

■イオンライフ株式会社概要
(1)会社設立日:2014年5月26日
(2)事業開始日:2014年9月1日
(3)商号:イオンライフ株式会社(AEON LIFECO.,LTD)
(4)代表者:広原章隆(ひろはらふみたか)
(5)本社所在地:千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目3番地幕張テクノガーデンD棟
(6)事業内容:葬祭事業および終活全般のサポート事業生前の葬儀の準備・予約を事業の柱とし、遺言信託業務、相続税申告手続き、お墓の販売、葬儀の予約等を提供。また、葬儀のアフターフォローとして、仏壇、墓地墓石、永代供養墓のご案内や、不動産名義書換、遺産整理、供養までトータルにサポートする。関連事業として、「イオンのペット葬」も展開。
7)決算日:2月末日
(8)資本金:1億2千万円
(9)株主:イオン株式会社、イオンリテール株式会社

 

衣食住の物販ビジネスから、ライフサポートサービスへ。

イオンは、人生のさまざまな局面で発生するビジネス資源を、生活者支援の下、ビジネスに結びつけていく。そのしたたかさ、発想ののびやかさは生活産業を標榜するイオンらしさでもある。

ただし、イオンは小売業であることを基幹に置いている。小売業の顧客のためのサービス業。それが基本だ。だから小売業としてのイオンの自分の顧客から逸脱することはない。
イオンライフは形あるものを販売するビジネスではない。つまりサービス業。そのサービス業も、形ある商品を提供しているイオンの小売業の同じお客様を対象とする。
これがイオンのビジネス戦略である。

 

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