そごう・西武の今夏バーゲン早仕掛け6割増
暑い夏。
早くも今年のバーゲンセールが始まる。
今日20日の日本経済新聞。
そごう・西武は28日から、
夏物バーゲンセールをスタートする。
商人舎が言い続けている「早仕掛け」。
今夏の特徴は、
衣料品や雑貨の投入量を増やすこと。
例年、セール終盤に店頭商品が品薄になる。
したがって第2弾の7月12日から、
昨年より6割多い28万点を投入する。
三越伊勢丹ホールディングスが、百貨店業界最大企業だが、
こちらは7月17日にセールを開始する。
そごう・西武から比べると、3週間ほど遅い。
そごう・西武は、6月中のスタートで早仕掛けしたうえで、
第2段ロケットの如く商品の追加投入を、
三越伊勢丹のセール開始時期に当てることで、
積極的に仕掛ける。
投入する商品は、
同等のメーカー品より1~2割安。
その8割がオンワード樫山など大手メーカーの「限定品」。
つまり、そごう・西武だけで売られる商品。
ご承知の通り、
そごう・西武はセブン&アイ・ホールディングス傘下にあるが、
そのセブン&アイは、
プライベート・ブランドのセブン・プレミアムでも、
製造メーカー名を明記したうえで、
「金の食パン」など独自の高質品・高級品を開発し、
これはきわめて好調。
プライベートブランドを謳わなくとも、
セブン&アイだけのブランドを提供してもらって、
ビールなど、これも絶好調。
グループ百貨店の夏のバーゲンセールでも、
三つの作戦で、ターゲット企業に仕掛ける。
①早仕掛け
②商品ボリューム6割増
③品質志向のプライベートブランド的商品
暑い夏をリードする商戦が、
百貨店からスタートする。
しかしそごう・西武がこの作戦をとるということは、
イトーヨーカ堂も然り、
ヨークベニマルやヨークマートも然り、
そしてセブン-イレブン然り。
これは日本の夏商戦全体が、
「早仕掛け」となることを意味している。
おのおのがた、ゆめゆめ、ご油断めさるな。
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