4月スーパーマーケット統計|既存店1%減/気温低下&日曜1日減で苦戦
4月度スーパーマーケット販売統計が発表された。日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、全国スーパーマーケット協会(NSAJ)の会員企業全国270社の調査結果だ。
総売上高は8751億9924万円。既存店は1.0%減で11月から6カ月連続で前年を下回っている。
協会が提示した4月の3つのキーワードはすべてマイナス要因だ。第1は天候。上旬の花見シーズンに気温が低下したことで行楽需要が伸び悩んだ。降水量は全体的にやや多め。また、下旬のゴールデンウィーク前半、悪天候が重なった地域は苦戦した。第2は曜日めぐり。休日数は前年と同じだったが、日曜日が1日少なかった。第3に近隣との競合が厳しかった。
しかしプラス要因もあった。改元の祝賀ムードをそれぞれ演出して実績をあげた。たとえば刺身の盛り合わせやローストビーフ、寿司、菓子の福袋などお祝い商品の需要は多かった。また上旬に気温が低かったことで行楽需要に結びつかなかった飲料や酒類は、下旬には改元に向けて好調に転じた。しかし、平成や令和をパッケージに刷り込んだ商品は期待したほど伸びなかった。イースターも売上げにはつながらなかった。相場安が続いた青果はやや落ち着いてきた。
食品合計 7908億8173万円(90.4%)▲0.6%
生鮮3部門計 2970億3412万円(33.9%)▲0.7%
・青果 1206億4646万円(13.8%)▲0.7%
・水産 759億2183万円( 8.7%)▲0.1%
・畜産 1004億6582万円(11.5%)▲1.1%
惣菜 911億8986万円(10.4%)+0.9%
日配 1703億2001万円(19.5%)▲1.4%
一般食品 2323億3775万円(26.5%)▲0.4%
非食品 600億8798万円( 6.9%)▲4.4%
その他 242億3004万円( 2.8%)▲0.7%
※売上高(構成比)は全店、前年比は既存店