6月外食産業統計|売上高3.4%増、34カ月連続/ファストフード5.7%増
6月の外食産業市場動向調査を、一般社団法人日本フードサービス協会が報告した。
業態別の調査で、調査対象企業数は前月から1社増えて193社となった。店舗数は29店減って3万5617店舗。それら全店を調査している。その中でファストフードは1万9326店舗で全体の54%を占める。
6月の売上高は3.4%増。34カ月連続で前年を上回った。
好調要因は、日曜日が前年同月より1日多い曜日周りだったことと、季節メニューやメニュー価格の改定で客単価が上昇したことが挙げられる。
業態別では、ファストフード5.7%増、ディナーレストラン2.4%増、ファミリーレストラン1.8%増、喫茶1.3%増。前年に届かなかったのは、居酒屋2.0%減とパブ・ビアホール5.1%減。
ファストフードは「洋風」7.9%、「和風」4.6%、「麺類」7.6%、「持ち帰り米飯・回転寿司」0.1%とすべてのカテゴリーが前年同月を上回った。とくに好調だった「洋風」は、ケンタッキーの創業記念キャンペーン商品や期間限定商品が牽引した。ケンタッキーでは7月4日の創業日に合わせて、6月12日から「創業記念パック」と新商品「チキンフィレサンド」を展開し、客数・客単価が伸びた。
ファミリーレストランの「中華」メニューはリニューアルやご当地グルメフェアなどで8.0%増、「焼き肉」もファミリー層の支持で6.7%増と引き続き好調だった。一方で、洋風、和風は客数が振るわず、売上げは前年を下回った。
パブ・ビアホールと居酒屋は、金曜日が1日少ない曜日周りと梅雨明けが早かった前年の反動で客数減。パブ・ビアホールは、昨年のサッカーW杯の反動や天候不順によるビヤガーデンの不調が影響した。