8月百貨店統計|4200億円2.3%増、猛暑で国内消費伸長・5カ月ぶりの増収

日本百貨店協会の「百貨店売上高概況」によれば、8月の売上高は4200億円で、前年同月比2.3%増と5カ月ぶりに前年をクリアした。調査対象店舗は78社215店舗。

8月は気温が上昇して百貨店主力の衣料品を中心に盛夏商材が好調に推移した。引き続き輸入時計やラグジュアリーブランドなど高額品が伸長。季節催事やセールなどの各種プロモーション施策が好結果を生んだ。

93.9%を占める国内市場は2.5%増と10カ月ぶりにプラスに転じた。シェア6.1%のインバウンドは、韓国の訪日客の減少もあり、客数が7.1%減と前月より3.4ポイントダウンした。その結果、売上高は0.7%減と7カ月ぶりのマイナスとなった。

「主要10都市」の百貨店は3.1%増で5カ月ぶりのプラスだ。東京4.7%、大阪3.9%、名古屋3.5%、横浜2.2%、仙台2.2%、京都1.3%が好調に推移。福岡▲0.2%、広島▲0.9%、神戸▲1.5%は前年を下回った。

10都市を除く8地区全体では0.4%増と、28カ月ぶりのプラスとなった。四国9.2%、中部6.2%、東北3.8%、北海道3.2%、関東2.0%が増収。近畿▲2.2%、中国▲5.1%、九州▲5.8%はマイナス基調が続く。

商品別では、主要5品目のうち、衣料品(1.6%増)、身の回り品(1.8%増)、雑貨(9.0%増)、家庭用品(4.6%増)の4品目が前年実績を越えた。美術・宝飾・貴金属が23.8%増、家具11.5%増、家電22.8%増が二桁増だ。また、紳士服・洋品(7.1%増)、その他衣料品(4.2%増)、化粧品(4.4%増)も好調だった。

一方、食料品は1.5%減。帰省などの手土産需要で菓子(0.2%増)が堅調だったが、生鮮が4.0%減と不調が続く。

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