10月訪日外客数統計|2カ月ぶり5.5%減の249万人/欧米豪市場8万人増
日本政府観光局(JNTO)によると、2019年10月の訪日外客数は、前年同月比5.5%減の249万7000人となり、2018年10月の1000万人を14万人下回った。前年同月を下回ったのは、訪日外客数が多い韓国市場からの訪問者数が半減した2019年8月以来2カ月ぶりのことだ。
訪日外客数が多い韓国市場からの来訪客数の減速は続いている。
一方、欧米豪市場からの訪日外客数は、前年同月に比べて8万1000人増えた。9月20日から開催されたラグビーワールドカップ2019日本大会の影響だ。
中国市場や東南アジア市場は、全市場で前年同月比が2桁の伸びを記録するなど、引き続き堅調に推移している。これが、訪日外客数の押し上げ要因となった。
また、2018年9月は台風第21号や北海道胆振東部地震の影響を受けた月であったことも、前年同月を上回る一因となった。
市場別では、英国、ロシアが単月として過去最多を記録した。そのほか、中国、台湾、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペインの14市場が10月として過去最高の訪日外客数を記録した。