6月SC統計|既存SC売上高10.7%増/休日増、高気温で2桁伸長
(一社)日本ショッピングセンター協会(東京都文京区、清野智会長)が2024年6月の「SC販売統計調査」を発表した。調査対象は493ショッピングセンター(SC)。
6月度の既存SC売上高は前年同月比で10.7%増。前年に比べて休日日数が2日多かったことや、梅雨入りが例年より遅れ、その間の気温上昇で夏物商材が稼働したことにより、2桁伸長となった。
立地別にみると、中心地域は総合で11.8%増、周辺地域は10.1%増と、ともに2桁伸長となった。なかでも中心地域・大都市がインバウンド客などの来館により、14.1%増と好調だった。
また地域別では、中部が14.9%増、九州・沖縄が13.2%増、近畿が12.4%増、中国が10.9%増と、とくに西日本が好調だったことがうかがえる。
さらに業種別にみると、「ファッション」は全国的に2週間ほど梅雨入りが遅れたことや、その間の気温上昇で夏物商材が稼働した。「雑貨・化粧品」は、気温上昇により日傘やサングラス、日焼け止めなどの紫外線対策商品、ハンディファンや冷感コスメなどの冷感アイテムが好調だった。また「飲食」は、旅行客や近隣イベント参加客の来館、宴会などのグループ利用が好調だった。