3月景気指数下止り、打上げ花火だったのか?

景気が下げ止まりを見せている。


9日、内閣府が発表した2013年3月の景気動向指数(速報値)は、

現状を示す「CI一致指数」が、

前月から0.8ポイント上昇し、93.3となった。

2カ月連続で上昇。

 

景気動向指数は、

生産や雇用など経済活動にとって重要であると同時に、

景気に敏感に反応する指標の動きが

統合され算出される。

 

景気動向指数から、景気の現状を把握することができるため、

これをもとに将来の予測を行うことになる。

 

CIは「コンポジット・インデックス」の略で、

景気変動の「大きさ」や「テンポ(量感)」を測定するための指数。

ある年度を基準とする。

 

現在は2005年を100としているが、

各指数のそれぞれの経済指標に関して、

基準年からの変化率を平均し、合成変化率を求める。

さらに、それを累積した上で指数化する。

 

このCI指数にも3つある。

第1が景気動向に先行する「先行指数」、

第2が景気動向と同時に動く「一致指数」、

第3が景気動向に遅れて動く「遅行指数」。

その一致指数が2カ月連続上昇。

 

しかし残念ながら、

景気の先行きを予測するための「先行指数」は、

前月比0.1ポイント下落して97.6。

4カ月ぶりの下落となった。

 

ちなみに指数の中の商業販売額(小売業)は、

前年同月比で寄与度がプラスとなった。

CI一致指数の前月差に対して貢献した。

 

うれしいことに、

小売りはまだまだ少しではあるが、

改善してきている。

 

しかし全体では「先行指数」が落ち込んだ。

 

この先どうなるのか。

アベノミクスは打ち上げ花火なのか。

成長戦略の三本の矢の三本目は、効果を発揮するのか。

 

指標を引っ繰り返すためには、

すべての人のマインドが何よりも大切だ。

消費者や顧客のマインドを高めるために、

小売りサービス業者のマインドが高揚する必要がある。

 

商業者、頑張れ! と指数は訴えている。

 

 

検索キーワード: 内閣府 景気動向指数 小売り

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