4月スーパーマーケット統計|日曜日が1日多い曜日めぐりで、既存店1.0%増

5月23日、「4月スーパーマーケット販売統計調査」が発表された。この統計は日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、新日本スーパーマーケット協会(NSAJ)の3団体の合同調査による。

4月の概況説明は、NSAJ の増井徳太郎副会長が行なった。

4月の総売上高は8737億3492万円で、既存店段階では前年同月比1.0%プラスとなった。全体概況は、昨年に比べ日曜日が1日多かったことがプラスに影響した。花見のシーズンは、3月から4月にズレ込んだが、天候がすぐれない地域もあり、ばらつきがあった。報道されている北海道産のじゃがいもの品不足によるポテトチップスは、特需が発生した店舗もあり、菓子類の売上げを伸ばす結果となった。イースターはまだまだ浸透していない。九州地区は昨年の熊本地震の反動でプラスを計上している。

生鮮3部門全体では+0.9%。青果は出荷量が増加し、相場は低下した。販売数量は増加したが、単価が下落したため、プラス数字もわずかだった。水産は、入荷が少なく、相場も高値で推移したため、厳しい状況。しかし日曜日が1日多かったことで、刺身類は売上げを伸ばした。畜産は、和牛の相場高が続いているため、輸入牛強化の動きが強まった。焼肉商材、豚しゃぶなどは好調だったが、鶏肉はブラジル産の安全性の問題が報道されたことで不振となった店舗が多かった。

惣菜は、花見需要が4月にズレ込んだが、低温や雨で伸び悩みの店舗もあり、天候により明暗が分かれた。多くの店舗で惣菜を強化しており、全体的には好調に推移しているが、一方で、人手不足のために十分な対応ができない店もあった。

日配は、前年より気温が低かったことで、飲料や麺類が伸び悩んだが、メディアで話題になった甘酒や豆乳などは売上げを伸ばした。

一般食品は単価の上昇している米や食酢が好調とのコメントが多かった。じゃがいも不足によるポテトチップスの品薄報道により、特需が発生した店舗が見られ、菓子は好調に推移した。

非食品は、気温の上昇で殺虫剤が好調だったが、タバコの売上げが落ち込んだことが響いて、不振だった。またホームセンター、ドラッグストアなどとの競争が厳しさを増して低迷が続いている。

部門別の売上高、売上構成比、対前年比(店舗調整後)の数値は下記のとおり。

食品合計 7831億1488万円(89.6%)+1.3%
生鮮3部門合計 2970億3123万円(34.0%)+0.9%
・青果    1216億5023万円(13.9%)+0.7%
・水産      769億9727万円(  8.8%)▲0.5%
・畜産      983億8373万円(11.3%)+2.3%
惣  菜       878億1722万円(10.1%)+1.9%
日  配     1679億3974万円(19.2%)+0.9%
一般食品 2303億2668万円(26.4%)+1.8%

非食品    654億3522万円(7.5%)▲0.2%

その他      251億8529万円(2.9%)▲1.7%

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