イーアスnews|ザ・モール春日井Part1跡にイーアス春日井10/22開業

大和ハウス工業(株)(大阪市、芳井敬一社長)は 愛知県春日井市において開発中の大型商業施設「iias(イーアス)春日井」を10月22日(金)に開業する。イーアス春日井は、2019年2月に閉店した商業施設「ザ・モール春日井店Part1」跡地に開発される。Part1は、3階建て・延床面積8万2250㎡。

ザ・モール春日井は、1977年6月に西友ストアー(現西友)の「春日井西武」店を核店舗とした郊外型「西武春日井ショッピングセンター」として開発された。当時は国内最大級の施設として話題になった。1992年6月に増床して名称を「ザ・モール春日井」に変更。2000年には核店舗の「春日井西武店」が「LIVIN春日井店」に名称を変更。しかし2018年にザ・モール春日井店Part1は大和ハウス工業に売却された。別棟のPart2は現在も西友が所有している。

イーアス春日井は「デイリー・プラス・ニュー」をキーワードに、テナントは、 スーパーマーケットの「西友」、 カジュアルウェアの「ユニクロ」「ジーユー」、 国内最大となる「無印良品」といった大型テナントを含む61店舗を揃える。テナント数を絞り、店舗面積を1区画当たり約530㎡と拡げているのが特徴だ。

また複合エンターテインメント施設「ラウンドワン」や飲食店・フードホールなども誘致し、日常の「モノ」消費から休日の「コト」消費までをカバーする大人も子どもも楽しめる施設を目指す。さらに新たな地域コミュニティの拠点として設備や「モビリティシェアリングサービス」といったモビリティ・サービスを展開する。

商業施設はいまや食が集客の柱になる。イーアス春日井も580席(一般498席・キッズ72席)の大型フードホール「Tabeyard(タベヤード)」を設ける。また 物産展などを開催するイベントスペース「KASUGAI MARCHE(かすがいマルシェ)」では、食をテーマにしたイベントを開催していく。

スターバックスやくまざわ書店などが併設する「本と珈琲と暮らし」ゾーンには、生活雑貨、 レッスンスクールなどを集積する。

■iias(イーアス)春日井
所在地/春日井市六軒屋町字東丘22
構造/鉄骨造地上3階建て
敷地面積/6万4322.07㎡(1万9457坪)
建築面積/約3万7787㎡(1万1430坪)※既存立体駐車場含む
延床面積/約8万2250㎡(2万4880坪) ※既存立体駐車場含む
商業施設面積/約4万9117㎡(1万4857坪)
駐車台数/2122台
総店舗数:61店舗
オープン予定/2021年10月22日(金)

【結城義晴の述懐】
イーアス春日井の前身はザ・モール春日井、その前身は春日井西武。オープンは昭和52年の1977年。この1977年は私が社会人になった年だ。(株)商業界に入社し、「販売革新」編集部に配属された途端、春日井西武がオープンした。当時、最大の未来型ショッピングセンターで、西友の総力を挙げて開発された。そのリーダーは上野光平先生だった。販売革新誌は、当時の緒方知行編集長のもと、全力特集を組んだ。その後、「西友の幹部で春日井に勤務したことのない者はいない」というほど、このショッピングセンターは大きな存在感を示した。つまり、このショッピングセンターは人を育てる機能を果たしたのだ。しかしその未来型ショッピングセンターの「未来」は、永遠の繁盛を約束されてはいなかった。1992年に増床してザ・モールに変わり、さらに2018年には大和ハウス工業に売却され、このたびイーアス春日井となった。イーアスは「いい明日」の意味なのだろうが、こんどこそこのショッピングセンターが幸せなものになってほしい。逆に店舗も商業集積もこうして変転していく宿命にあることは、これまた確かである。「述懐」という言葉をしみじみと感じさせてくれるイーアス春日井のオープンだ。

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