住友商事news|BRGグループと提携し、ベトナムでフジマートを本格展開

住友商事(株)(東京都千代田区、兵頭誠之社長)は、ベトナムの大手企業グループであるBRG Group Joint Stock Company(以下「BRGグループ」)と食品スーパーマーケットFujiMart(以下「フジマート」)の本格展開に関する株主間契約を締結した。今後、この契約に基づきベトナム全土への積極展開を進め、2028年までに約50店舗の出店を目指す。


<FujiMartの店舗写真>

近年、ベトナムでは経済成長に伴う個人所得の増加や生活水準の向上により、食品小売市場全体が急速に拡大している。また、新型コロナウイルス感染対策などの衛生面を含め、食の安心・安全に対する消費者意識の高まりによって、個人経営による伝統的な小売市場から、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの安全性や利便性に優れた近代市場へのシフトが進んでいる。

住友商事とBRGグループは 2018年、ハノイ市にフジマート1号店を出店した。現在は3店舗を展開している。この間の店舗運営を通じて、ベトナムのマーケット特性や事業性を見極めた結果、積極的な多店舗展開を進めることを決定し、この契約を締結するに至った。

2022年度以降は年間5~10店舗の新規出店を計画しており、2028年までにホーチミン市などベトナム全土で約50店舗の店舗網確立を目指す。

フジマートでは、住友商事が首都圏を中心に約120店舗を展開する食品スーパーマーケット「サミット」のノウハウを活用した日本式スーパーマーケットのオペレーションを基盤に、現地のニーズに合わせた商品構成や売場づくり、鮮度管理などを行っている。今後はデジタルトランスフォーメーションを推進し、オペレーションの効率化を進め、ベトナムの顧客のニーズに対応していく。

住友商事は、中期経営計画「SHIFT 2023」において「リテイル・コンシューマー」を次世代成長戦略テーマの一つに掲げ、サミットの運営をはじめ、台湾でも小型食品スーパーマーケット「シンプルマート」を展開している。

BRGグループは、不動産、金融、ゴルフ場、小売、自動車事業などを手掛けるコングロマリット。小売事業では、傘下のBRG Retail が食品スーパーマーケットのBRGMartをベトナムで展開している。

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