恵比寿ガーデンプレイスnews|地下2階「フーディーズガーデン」盛況オープン

サッポロ不動産開発(株)(東京都渋谷区、時松浩社長)では渋谷区恵比寿に立地するガーデンプレイスの商業棟を「センタープラザ」の新名称に変え、今秋をめどに大規模リニューアルを施す。それに先駆け4月15日(金)、地下2階に「フーディーズガーデン」をオープンさせた。

 

フーディーズガーデンは「毎日の食にこだわるフードマーケット」をコンセプトにする。ライフコーポレーションの「セントラルスクエア恵比寿ガーデン」と明治屋の「明治屋恵比寿ストアー」のスーパーマーケット2店を核店舗に、コーヒー豆・輸入品の「カルディファーム」、焼肉・惣菜ショップ「大阪焼肉・ホルモンふたご」、東京発となる山吹味噌運営の「デリカテッセンヤマブキ」などの食物販と、ドラッグストアの「トモズセンタープラザ店」、ミスターミニット、フラワーショップなど、日常使いの10店舗が揃った。

コーヒー豆・輸入食品専門店のカルディコーヒーファーム。ライフと通路を挟んで対面の場所に出店。商業施設には必須の店になってきた。

味噌ブランド「山吹」が手掛ける自家製ハム・ソーセージ専門店「デリカテッセン・ヤマブキ」。東京発出店となる2号店。コーヒー・生ビール・信州ワインと同店限定のメニューを喫食できるイートインスペースもある。

宮城県岩沼市に本社・工場のあるレトルト食品専門メーカー・ニシキ食品の「NISHIKIYA KITCHEN」。カレー、スープ、パスタソース、おかゆなど100種類の商品を揃える。8月2日(予定)までの期間限定の出店だ。

ドラッグストアのトモズ。恵比寿ガーデンプレイス店に続き、2店目の出店になる。既存店はオフィス向けの品揃えだが、新設の恵比寿ガーデンプレイスセンタープラザ店は日用雑貨やベビー、介護用品まで品揃えを拡げ、地域住民の美と健康のニーズに応える。

核店舗の一つの明治屋恵比寿ストアーは、「さしあげたくなる『美味しさ』をお届けする」をストアコンセプトにして、「お店に行くたびに、新鮮な発見にワクワクし、お店にいる時間の一瞬一瞬に、ときめきが生まれる場所」(磯野太一郎社長)を目指す。恵比寿ストアー限定品のハンバーグやジャム、フレッシュプレスゼリーなどのほか、同店推奨品のRF1の冷凍ミールや名店のスイーツをコーナー化した「SEEK IN SWEETS」など、デイリーづかいからギフト需要にまで対応したマーチャンダイジングを展開する。

一方、もう一つの核店舗はセントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店。「すべてがつながる、新しいスーパーマーケット『SUPERMARKET 4.0』」(岩崎高治社長)を標榜する。店舗は小売りの機能だけでなく、バックルームをネットスーパーの配送拠点にする予定だ。ハイブリッド型の店舗になっている。さらに好調のオーガニック&ナチュラルブランド「ビオラル」のコーナーを充実させた。この3つの機能がシームレスにつながった新しいスーパーマーケットということを意味している。セントラルスクエアはライフにとって旗艦店としての位置づけで、広域型の商圏を設定している。

しがって売場は首都圏ライフのチャレンジングな試みが随所に見られる。青果売場では高級果物や店内栽培のレタスを販売する。鮮魚売場には活魚水槽を設けて対面販売し、精肉売場ではブランド肉や黒毛和牛を使用したオーダーしてから焼き上げる弁当を用意。弁当や惣菜、ベーカリーも充実させた。既存のセントラルスクエア押上駅前店からさらに進化した次世代モデルになった。

恵比寿ガーデンプレイスは1994年10月に「ヱビスビール工場」跡に開業した。当時としては珍しかったオフィス、ホテル、住宅、商業が一体となった「複合施設の先駆け」(川村浩一サッポロ不動産開発取締役執行役員恵比寿事業本部長)の施設だった。商業の核店舗として三越が出店し、初年度は1600万人の来場者があった。

しかし、時代は大きく変わる。オフィス棟にはIT系、クリエイティブ系の企業が多く入り、生活者のライフスタイルも多様化し、個性化した。そしてコロナ禍の2021年2月、「恵比寿三越」が退店した。

記者会見場には、注目の商業施設であることから多くのメディアが集まった。左から川村浩一サッポロ不動産開発(株)取締役執行役員恵比寿事業本部長、岩崎高治(株)ライフコーポレーション社長、磯野太一郎(株)明治屋社長。

施設周辺は高所得層が多い。住みたい街ランキングで上位にランクインされ、若い層も多い。そして商業施設には460台を超える駐車場も整備されている。1年2カ月ぶりの食品フロアのオープンに初日は長蛇の列ができた。それだけフーディーズガーデンという呼称のように、「食やグルメに強いこだわりをもつ恵比寿のフーディーズ(食通)たちが食巡りを楽しめる」場への近隣住民の期待は大きい。今秋のグランドオープンに向けた幸先のいいスタートとなった。

■恵比寿ガーデンプレイス
所在地/東京都渋谷区恵比寿4丁目、東京都目黒区三田1丁目
開業/1994年10月
敷地面積/約8万3000㎡(2万5108坪)
運営会社/サッポロ不動産開発(株)

■商業棟「センタープラザ」地下2階~2階
面積/約2万2000㎡(6600坪)
開業/2022年4月15日、地下2階「フーディーズガーデン」
グランドオープン/2022年秋、地下1階~2階
テナント/オフィス・物販などを予定

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