コープさっぽろnews|12/20サツドラと包括業務提携契約/商流・物流から

生活協同組合コープさっぽろ(札幌市西区、大見英明理事長)は12月20日、ドラッグストアを展開するサツドラホールディングス(株)(札幌市北区、富山浩樹社長)との包括業務提携契約を締結したと発表した。

この業務提携は両社が持つ知識・技術・経験・資源を提供し合い、相互に協力して北海道経済の活性化と道民の利便性向上に資する事業に取り組むことを目的として締結された。

両社は新たに設置する任意団体「北海道MD機構(略称HMD)」のもと、以下の点について取り組んでいく。
⑴取扱い品目の商流及び物流
⑵商品開発
⑶決済・ポイント等の各種サービス
⑷システム開発
⑸関係会社の事業統合
⑹両者が所有する資産の有効活用
⑺地域的課題解決に向けたCSR活動等
⑻上記以外の取組み

まず⑴の「商流と物流」については、2021年までを目途に、すぐに取り組む。非食品系はサツドラホールディングスグループの(株)サッポロドラッグストアーを主体に、食品系はコープさっぽろを主体に、順次進める。また、物流については、コープさっぽろグループの北海道ロジサービス(株)を主体に構築する。

【結城義晴の述懐】コープさっぽろとサツドラ――。妥当な判断だろう。互いに組織が違うので、合併はありえないが、まずは商流と物流からコラボレーションを進めていく。これも正しい。北海道は3つの小売勢力に「鼎占」(三占)されている。イオン(株)と(株)アークスとコープさっぽろ。この潮流は留まることはない。したがって、効率的な経営を臨むならば、いずれかのグループに入るのがいい。イオンはドラッグストアのウェルシアホールディングス(株)を傘下に入れているし、北海道出身の(株)ツルハホールディングスの13.06%保有の筆頭株主でもある。アークスは(株)サンドラッグと提携している。逆に北海道発祥の(株)アインホールディングスは2008年に(株)セブン&アイ・ホールディングスと資本業務提携をして、現在も7.76%保有の第二株主だ。そこで北海道出身のサツドラが選んだ提携先がコープさっぽろということになる。その意味で、妥当な判断だ。コープさっぽろの大見英明理事長は素晴らしい識見の持ち主で、サツドラの富山浩樹社長にとっては極めて頼りになる経営者である。いい結果が出るだろうと思う。

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