良品計画news|都内ローソン3店舗で無印良品500品目を6/17実験販売開始

(株)良品計画(東京都豊島区、松崎暁社長)は(株)ローソンと提携して、無印良品の商品約500品目を都内のローソン3店舗で販売する。6月17日(水)から約3カ月間と期間を区切っての実験販売だが、今後両社は、商品の共同開発も視野に入れる。

新型コロナウイルスの影響で消費形態が大きく変化し、生活必需品をコンビニで調達する傾向が増えている。良品計画ではコンビニの店舗ネットワークを成長戦略の一つにする。

都内のローソン3店舗では、無印良品の肌着、靴下、化粧水、文具、レトルトカレーなど、約500品目の生活に密着した商品群を展開する。

■無印良品販売店舗と販売開始日
ローソン久が原一丁目店(東京都大田区久が原1-12-11) 6/17(水)販売開始
ローソン新宿若松町店(東京都新宿区若松町28-25) 6/18(木)販売開始
ローソン南砂二丁目店(東京都江東区南砂2-37-1) 6/19(金)販売開始

【結城義晴の述懐】
1980年に(株)西友のプライベートブランドとして登場した「無印良品」は、当時、チェーンストア各社で開発されていたノーブランド(ホワイトブランド、ゼネリックブランドとも言われた)の中で、唯一、残っている商品だ。1989年に(株)良品計画として株式会社化され、1998年に西友からスピンオフして、東証第2部に上場。2000年に第1部指定替えして、その後、エクセレントカンパニーの道を歩む。同じようにコンビニエンスストアのファミリーマートも1998年に伊藤忠商事(株)の傘下に入った。しかし、共に西友から生まれた企業として、無印良品はその後も2019年1月末までファミリーマートの店頭で扱われていた。

一方、ローソンは1975年、(株)ダイエーの子会社としてスタートして、2000年に東証・大証1部上場を果たして三菱商事(株)が筆頭株主となった。そのダイエーから生まれたローソンと、西友から発した良品計画が提携して、ローソンの店頭にMUJIが並ぶ。

感慨深い。

ファミリーマートでの販売は、最後には3尺ゴンドラ1本に申し訳程度にMUJIが並んでいた。しかしローソンは500品目で本格的に無印良品コーナーを設ける。本腰を入れれば、ローソンの核売場にもできるだろう。ただし一気に全国展開ではなく、都市部での実験から初めて、成果を見極めつつ、拡大していくだろう。良品計画にとっては販売チャネルが増えて、これは売上げ拡大に結び付く。

世界的な傾向だが、こういったアライアンスはどんどん進んでいく。

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