とくし丸news｜徳島県美馬市と官民連携の買物支援で山間地区とくし丸運行

オイシックス・ラ・大地(株)（東京都品川区、高島宏平社長）の連結子会社となった(株)とくし丸(徳島県徳島市、新宮歩社長)は、徳島県美馬市の山間部に位置する木屋平（こやだいら）地区で8月22日（日）から営業を開始した。

木屋平地区は、美馬市の南部に位置し、急峻な山々に囲まれた地域だ。最寄りのスーパーマーケットまでは約35km、車移動で1時間以上かかる。公共交通機関も少ない。そうした買物が不便な場所に、205世帯443人が在住している。しかも65歳以上の高齢者が人口全体の半数を占めている。

地域住民の要請を受けた美馬市が、買物支援事業補助金を設け、それを活用する形で移動スーパー「とくし丸」が販売を行う。

とくし丸では1日あたり50名ほどの顧客を対象に販売しないと、販売パートナー(個人事業主)や拠点となるスーパーマーケットでは収益を確保できない。美馬市では、車両の購入代金の半額補助と、片道1時間のチャンスロスを考慮した事業運営費の一部補助を行う。これによって販売パートナーによる持続可能な買物支援が可能になった。

拠点店舗はキョーエイ脇町店で、販売パートナーは週2回（水曜日、土曜日）、木屋平地区を巡回販売する。