J.フロントnews|’23年2月津田沼パルコ・’24年2月新所沢パルコ閉店

J.フロントリテイリング(株)(東京都中央区、好本達也社長)の連結子会社である (株)パルコ(東京都渋谷区、牧山浩三社長)は2月22日(月)、津田沼パルコ、新所沢パルコの営業終了を決定したと発表した。

同グループは企業の存続と持続的な成長を実現していくため、2021年度から始動するグループ中期経営計画の策定を進めているが、その中核的な要素である「経営構造改革」「デジタル・トランスフォーメーション」「パルコとのシナジー本格創出」については、2020年度から先行して取り組みを進めている。

経営構造改革においては、将来に向けた成長基盤を早期に構築するため、ビジネスモデルの転換加速による収益改善、グループ事業の再編による経営効率向上とともに、事業・店舗の将来性や成長性について厳格に見極めを行うことを掲げている。

津田沼パルコは1977年7月に開業し、43年間営業した。この間、新たに津田沼駅周辺および郊外、総武線沿線等での開発が進行し、競合店の開業・増床リニューアルが続くなか、同店は地域マーケットに対応した改装や営業力の強化、運営手法の効率化などに取り組んできたが、近年では減損損失を計上するなど厳しい事業環境にある。今後も津田沼駅周辺の再開発などが計画されており、店舗を取り巻くこれらの商環境の変化などを勘案した結果、建物賃貸借契約の満了時期をふまえて2023年2月末をもって営業を終了することを決定した。

新所沢パルコは1983年6月に開業し、37年間営業した。この間、同店は地域のマーケット変化に対応した大型専門店の導入や営業力の強化、運営手法の効率化などに取り組んできたが、近年は所沢駅周辺および郊外において競合店の開業・増床リニューアルなどが進行し、今後は所沢駅周辺での大規模開発も予定されている。加えて開業後40年を経過する2024年3月以降に予想される設備関連の投資負担などを勘案した結果、2024年2月末をもって同店の営業を終了することを決定した。

従業員の処遇については、配置転換によって雇用を継続する。

■津田沼パルコ
所在地/千葉県船橋市前原西2丁目18-1
開店日/1977年7月1日
テナント取扱高/119億9400万円(2020年2月期)
店舗面積/約4万8000㎡(1万4520坪)

■新所沢パルコ
所在地/埼玉県所沢市緑町1丁目2-1
開店日/1983年6月23日
テナント取扱高/100億7100万円(2020年2月期)
店舗面積/約3万9000㎡(1万1798坪)

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