サツドラnews|北海道江差町で地域住民向けMaaSの実証実験を実施

サツドラホールディングス(株)(札幌市東区、富山浩樹社長兼CEO)は2020年11月に締結した「北海道地域でのMaaS事業展開に関わる業務提携」に基づいて、北海道江差町エリアで地域住民向けMaaSの実証実験を行う。実施期間は2022年2月1日~2022年2月28日の予定。

MaaSは「Mobility as a Service(サービスとしての移動)」の略称。ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)を活用して交通をクラウド化し、公共交通かどうか、またその運営主体が何であるかにかかわらず、自家用車以外のすべての交通手段による移動を1つのサービスとして捉え、それをシームレスにつなぐ新たな「移動」の概念。

この実証実験は、北海道経済産業局が公募した「令和3年度 北海道におけるMaaS実装化に資する収益循環モデルの事業性調査・分析事業」に採択され、今回の実施につながった。北海道、特に地方都市においては、公共交通の維持・確保が困難な状況に陥っている。公共の交通手段が失われることで、住民は自家用車の利用を余儀なくされている。

利用者の利便性を確保しつつ、限られた交通資源でも効率的で継続的に運用できる移動サービスを設計し、新たな移動手段の確立を目指す。2020年3月にサツドラホールディングスと包括連携協定を締結した江差町の一部を対象エリアとして実証実験を行う。

また、移動サービスを単なる交通手段と考えるだけでなく、「新たな価値の創出」の機会ととらえて、その過程で得た収益を地元へ循環させるモデルを検討する。

この実証実験では、交通空白地帯の居住エリアとライフラインとしている経済エリア間をつなぐオンデマンド交通サービスを提供する。それとともに同社グループが提供する江差町独自の共通ポイントカード「江差EZOCA」のプラットフォームから取得したデータや町内EZOCA提携店舗を活用して、この収益循環モデルを持続可能なサービスとして確立する。

「江差EZOCA」は、初の地域オリジナルEZOCAとして2021年5月17日から江差町でサービスを開始した。江差町内の商店などを中心に約40店舗がEZOCA提携店となった。全道のEZOCA提携店で利用できるだけでなく、江差町EZOCAを使って全道のサツドラで買物をすると、その金額の一部(0.2%)が江差町へ還元される。11月末時点で会員数5000人を突破した。

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