イセ食品news|「森の卵」の鶏卵トップ企業会社更生手続き

[お詫びと重要な訂正]
3月11日にリリースした本ニュースにおいて、イセ食品の(株)子会社として、「イセ(株)(富山県高岡市、伊勢豪範CEO)」が会社更生法の手続きを開始したと報じましたが、これは誤りでした。イセ(株)(富山県高岡市、伊勢豪範CEO)は、昭和32年の創業以来、ポリエチレンフィルム製品の製造販売および包装資材、包装機械・機器の総合商社であり、イセ食品とは一切関係ありません。イセ(株)及び関係各位に多大なるご迷惑をおかけしましたことに心よりお詫びするとともに、ここに訂正いたします。(株)商人舎 

イセ食品(株)(東京都千代田区、田中保成社長)が子会社のイセ(株)(富山県高岡市)とともに、東京地方裁判所に対して会社更生手続開始の申立てをした。事実上の倒産だ。

同時に、同裁判所から保全管理命令が発令され、保全管理人弁護士として髙井章光氏が指名された。

今後は旧経営陣に代わって、経営および財産の管理処分を髙井弁護士が行うが、イセ食品グループ全体を統括して事業を継続し、早期にしかるべきスポンサー支援を得て、再生を図る。

取引はこれまで同様の取引条件で継続される。

イセ食品は鶏卵のトップ企業の一つで、全国に14の生産拠点をもち、アメリカ、中国、インドにも進出している。

同社は「森のたまご」などのブランド名で、全国の食品小売業に卸売りをしている。

イセ食品は商社などとの資本関係を持たず、伊勢彦信前会長の強気の経営によって独自路線を歩んで、年商500億円程度に成長していた。

卵は「物価の優等生」などと言われて、価格が安定している。しかし飼料や燃料など生産コストは上昇する。売上げは伸びず、経費が高騰する。それがイセ食品倒産の根本的な理由だ。

2018年、イセ食品は関西圏の「スーパー玉出」を約50億円で買収した。売上高約450億円で45店舗をもつ。

スーパー玉出の現在の経営は㈱フライフィッシュで、伊勢前会長の個人出資会社が、フライフィッシュの親会社だ。イセ食品の会社更生法とは、資本関係はないからスーパー玉出はこれまで通り経営されると思われる。

関連カテゴリー

戦略 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧