コープさっぽろnews|AIで配送ルート最適化「データ社会活用アイデア大賞」

生活協同組合コープさっぽろ (札幌市西区、大見英明理事長)は、一般社団法人データ社会推進協議会(DSA)が発表した2024年度DATA-EX賞の「データ社会活用アイデア大賞」を受賞した。北海道全域および離島を含む47万世帯の組合員への宅配システムトドックにおけるAI活用プロジェクトが評価された。

DATA-EX賞とは、DSAが2021年より始めた表彰制度。同年に発足したデジタル庁のビジョン「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」に賛同し、データ社会に資する活動、研究、事業において顕著な業績を有する個人・組織・事業を称えることを目的としている。

従来、配送ルートは人手で管理していた。新規加入や退会に伴うルートの変更にから配送効率が徐々に悪化するという課題があった。コープさっぽろでは、この問題を解決するため、北海道大学発スタートアップ企業の(株)調和技研と共同開発を行い、AIによる配送ルート最適化を実現。配送先や道路条件、独自の配送要件を「絶対条件」と「考慮条件」としてAIに組み込み、最適ルートを自動生成している。結果、配送効率が7%向上し、配送キャパシティも3%改善された。

また、ルートの乱れが著しい拠点では、全体の配送ルート再編もAIで迅速に行えるようになり、従来は約3カ月を要していた作業が、担当者によるAI生成ルートの確認と微調整のみで対応できるようになった。

コープさっぽろでは関連会社も含めて、AI を活用した会話型プラットフォーム「Slack(スラック)」や、ノーコードでワークフローの自動化を実現することができるWEBアプリケーション「Zapier(ザピアー)」の活用などDXを強化している。最近ではGoogle Cloud のノーコード・プラットフォーム「AppSheet」や生成AIを活用することで業務の効率化を進めている。

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