イオン電子マネー「WAONカード」ローソンを加えてセブン包囲網!
イオンの電子マネー「WAONカード」が全国のローソン店舗1万2170店(2015年9月末現在、ナチュラルローソン、ローソン100含む)で店頭決済、現金チャージが利用可能になる。12月15日からのサービスをスタートさせる。
ローソンはこれまでID、Edy、QUICpayなどの電子マネーのほか、Kitaca、Suica、TOICA、ICOCA、SUGOCA、PASMO、nimoca、はやかけん、manaca(ずいぶんある!)などの交通系電子マネーを導入してきたが、ミニストップを展開するイオンと、コンビニ2位のローソンとの連携は画期的。しかも2009年にコンビニ第3位のファミリーマートでWAONの扱いを開始している。そのファミリーマートは来年9月に、ユニーグループ・ホールディングスと経営統合し、コンビニではサークルKサンクスを傘下に入れる。
WAONを介して、コンビニ業界ではセブン-イレブン囲い込み作戦が完了することになる。
WAONの累計発行枚数は5250万枚(2015年9月末現在)。2013年の年間利用金額は同年市場規模の約5割(野村総合研究所の調査をもとにイオンが試算)を占める1兆5100億円、2014年には1兆9300億円まで伸長している。
今回のローソン店舗を加えると、WAONの利用店舗数は全国24万カ所となる。
WAONの特徴は、
1. 決済
2. ポイント付与(200円で1ポイント)
3. WAONカード決済による割引特典(主にイオングループの店舗やネット利用時)
など。
WAONカードはイオンリテールやマックスバリュなど、イオン・グループを中核としているから主婦層や中高年層の利用客が多い。その主力カードホルダーがローソンを利用することにつながるから、ローソンとしても魅力的だ。イオンはローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップとコンビニ連合のWAONで、セブン-イレブンのnanacoを包囲しつつ、対抗することになる。
セブン&アイのnanacoカードはセブン-イレブンを核とする独自の市場を築く。
それに対して、WAONカードは今後も積極的に他との連携を図る。
もちろん第三勢力もその間隙をぬって、活路を見出そうとする。
電子マネーのマーケットが俄然、面白くなってきた。
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