ヨーカ堂あんしんお届け便のセブンとの融合
イトーヨーカ堂が北海道で移動販売を開始。
6月1日から、全国で初めて、
「可動式冷蔵・冷凍ケース」を搭載したトラックで、
出張店舗形式で販売する。
札幌市内の31の高齢者入居施設を巡回する。
サービス名は「イトーヨーカ堂あんしんお届け便」。
生鮮食品や冷凍食品などの食料品から、
衣料品、日用品まで、
約1000アイテムを販売する。
価格は店頭と同じ。
日曜以外の週6日営業し、
1日1~2カ所を巡回する。
実施店舗はアリオ札幌。
イトーヨーカ堂のあんしんお届け便は、
まだ長野県と今回の北海道だけでの取り組み。
しかし、セブン&アイ・ホールディングスは
セブン-イレブンでも、
移動販売「セブンあんしんお届け便」を実施している。
「近くて便利」のセブン-イレブン。
こちらは移動販売専用車両として、
独自に開発された軽自動車で、
2013年3月15日現在、
1道15県で34台が稼働している。
軽自動車といっても、
ドアがチャックの超軽自動。
イトーヨーカ堂がトラックで、
セブン-イレブンが超軽自動車。
業態を、配送車が、表している。
高齢者などの買い物弱者を生まないための
小売業の取り組み。
今のところ、
コストは合わないが、
必ず、イノベーションが起こる。
セブンの超軽自動車も、
その一例。
地域に食料品や日用品を提供する店舗があることが、
どれほどありがたいことか。
お客が動けなければ、
企業が、店舗が動いて届ける。
イギリスのテスコは、
テスコ・ドット・コムと、
テスコ・ダイレクトで、
ネット販売を展開している。
こちらは大成功。
有店舗のフォーマットを、
4タイプ、密に展開して、
地域を埋め尽くし、
その間をまさに網の目状に、
配送のバンが走り回る。
4つのフォーマットは、
テスコ・エクストラ、
テスコ・スーパーストア、
テスコ・メトロ、
テスコ・エクスプレス。
小売業の現代化のためには、
こうした取り組みも欠かせない。
しかしセブン&アイ・ホールディングスが、
テスコから学ぶとすれば、
イトーヨーカ堂とセブン-イレブンの、
商品と価格ラインの統一と、
「あんしんお届け便」の融合だ。
セブンの1道15県と、
イトーヨーカ堂の北海道と長野県。
それが同期してくるのはいつのことか。
融合の姿が見てみたい。
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