平和堂が洸陽電機と組み、HOPカード会員向け電力小売りを開始
(株)平和堂(滋賀県彦根市、夏原平和社長)は、(株)洸陽電機(兵庫県神戸市、乾正博社長)と提携し、2016年4月1日より一般家庭向け電力小売事業を開始する。
洸陽電機は、主に地熱、水力、太陽光などの再生可能エネルギーの開発、企業や一般家庭向けの電力販売、省エネ支援サービスという3事業を展開する。
平和堂は、琵琶湖のある「環境先進県」滋賀県を中心に店舗を展開し、環境保全活動に取り組んできた。とくに森林保全活動「平和の森づくり」や緑化推進活動「平和の緑づくり」の実施、「お買い物袋持参運動」の推進、牛乳パックや食品トレイの「店頭回収」の実施等、地球温暖化の防止および循環型社会の構築に向けたさまざまな取り組みを実施している。
両社は、電力小売事業を通じ環境保全と循環型社会の実現を目指す。
受付開始予定は関西電力管内がもっとも早く、WEB受付は3月24日(木)より平和堂ホームページで開始。また店舗受付は、4月1日(金)より兵庫県、大阪府、京都府、滋賀県内の「平和堂」「アル・プラザ」合計40店舗のサービスセンター等で行う。店舗は、順次拡大される予定だ。
<受付店舗一覧>(地名は「平和堂」、APは「アル・プラザ」の略)
兵庫県 2店舗(APつかしん、APあまがさき)
大阪府 5店舗(AP枚方、AP香里園、AP茨木、AP高槻、真砂店)
京都府 6店舗(AP城陽、AP亀岡、AP宇治東、AP京田辺、AP木津、AP醍醐)
滋賀県 27店舗(石山店、AP水口、AP彦根、AP瀬田、AP八日市、AP守山、AP草津、ビバシティ、AP長浜、AP野洲、AP栗東、AP近江八幡、AP堅田、あどがわ店、彦根銀座店、くさつ平和堂、近江八幡店、AP大津、守山店、和邇店、木之本店、甲西中央店、米原店、石部店、愛知川店、坂本店、今津店)
中部電力管内はWEB受付、店頭受付共に4月下旬頃より開始予定。
店頭受付は、岐阜県、愛知県の大型店を中心に実施予定。
契約者の条件はいくつかあるが、第1に平和堂HOPカードの会員であること。HOPカード会員には毎月の電気使用料に応じて1%のHOPカードポイントを付与する。つまり店舗での買物同様、100円で1ポイント、1000ポイントたまると現金1000円をキャッシュバックする。
2016年4月1日からの電力小売り自由化に伴い、小売業の参入も相次ぐ。
ローソンが三菱商事と作ったMCリテールエナジー(株)、大阪いずみ市民生活協同組合、生活協同組合コープこうべといった生協組織も参入する。
2017年には都市ガスの小売りの全面自由化が控えている。
エネルギー関連市場が大きく変わるのと同時に、小売サービス業も使う側から売る側へ。
そして平和堂HOPカードのように、ポイントシステムとの連動で顧客の囲い込みが進んでいく。
全国のリージョナルチェーンにとってはポイントカード戦略や電子マネー戦略と重ね合わせて、極めて有効な政策となってきた。滋賀県をはじめ関西にドミナントを築く平和堂がいち早くエネルギー販売に踏み込んだのは妥当な戦略行動だと評価できよう。
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